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法人破産・代表破産

2023.11.292023.11.30 更新

企業が経済的困難に直面した時によう利用される手続きが、「民事再生」と「会社更生」です。しかし、具体的にどのような場面で手続きを行えるのか疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、経営の危機に瀕した企業が利用できる2つの手続きの違いと特徴について解説します。両者の違いを理解し、企業の再生を目指す経営者や関係者の方々が適切な選択ができるよう詳しくお伝えしますので、ぜひ通してお読みください。

倒産と法的整理手続きの基本

倒産の定義と法的整理手続きの種類

倒産とは、企業や個人が経済的に破綻し、債務を返済できなくなる状態です。この状況は、債務超過や資金繰りの困難により生じます。法的には、いくつかの手続きが存在します。

下記に紹介する手続きは、倒産状態にある企業や個人の事情に応じて選択されます。

  1. 自己破産:借金の返済が不可能な時に利用。全ての債務から解放される可能性がありますが、財産の多くを失うことがあります。
  2. 民事再生:企業の場合、事業の継続しながら債務を整理。個人の場合は、住宅ローンなど特定の債務に対し利用されます。
  3. 任意整理:債権者と直接交渉し、債務を減額または返済期間を延長。裁判所を通さず、比較的簡単に進められます。
  4. 特別清算:主に企業が利用。事業の継続が困難な場合に、財産を売却し債務を返済します。
  5. 会社更生:大規模な企業が利用。裁判所の監督のもと、事業の再建を目指します。

以上の手続きを行う場合は、専門家へ相談し適切な対応を取ることをおすすめします。

倒産時の手続き:破産、特別清算、民事再生、会社更生

企業や個人が経済的困難に直面した場合、複数の法的手続きを選ぶことができます。以下にそれぞれの手続きの特徴を説明します。

  1. 破産:最も一般的な倒産手続き。債務者が財産を失う代わりに、債務から解放される可能性があります。個人破産の場合、一定の条件の下で「免責」を受けることができます。
  2. 特別清算:事業の継続が不可能な企業が利用します。企業の財産を売却し、得た資金で債権者への返済を行います。
  3. 民事再生:事業の継続を目指しながら債務を整理します。企業の場合は事業再建を、個人の場合は住宅ローンなど特定の債務の再編を目指します。
  4. 会社更生:大規模な企業向けの手続きで、裁判所の監督のもと、事業の再建を試みます。再建計画が承認されれば、事業を継続しながら債務を整理することができます。

各手続きは、債務者の状況や債務の性質に応じて選択されます。倒産に際しては、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

民事再生法とは

民事再生法の基本と適用条件

民事再生法は、経済的な困難に直面しているが、事業を継続することが望ましい企業や個人に適用される法的手続きです。以下に民事再生法の基本的な概念と適用条件を説明します。

  1. 目的:債務の再編成を通じて、事業の存続や個人の経済生活の再建を図ることが主な目的です。
  2. 適用対象:企業だけでなく、個人事業主や住宅ローンに苦しむ個人にも適用されます。
  3. 再建計画の作成と承認:債務者は再建計画を作成し、裁判所の確認を受けなければなりません。この計画は債権者の同意を得る必要があります。
  4. 債務の状況:債務総額が一定額以上あり、現状のままでは支払いが困難な状況にあることが必要です。
  5. 財産の保全:手続き開始後、債務者の財産は一定期間保全されます。これにより、資産の無秩序な処分を防ぎます。
  6. 経営の継続:事業継続が可能な場合、債務者は経営を続けることができます。企業の場合は経営陣の変更が伴う場合もあります。

民事再生法の適用を受けるためには、専門家のアドバイスが不可欠です。債務の状況や事業の見通しを正確に把握し、適切な手続きを選択することが望まれます。

民事再生の手続きの流れ

以下に民事再生の手続きとその流れについて詳しく解説します。

  1. 準備段階:まず、財務状況の分析や再生計画の基本的な枠組みを作成します。この段階で弁護士や専門家のアドバイスを受けることが重要です。
  2. 申立て:裁判所に民事再生手続きの申立てを行います。申立て時に必要な書類を準備し提出する必要があります。
  3. 保全命令と監督命令:申立てが受理されると、裁判所は財産の保全命令や事業活動の監督命令を出す場合があります。
  4. 再生計画案の作成:債務者は再生計画案を作成し、裁判所に提出します。この計画案には、債務の減額や返済スケジュールなどが含まれます。
  5. 債権者集会:債権者集会が開催され、再生計画案について議論されます。債権者の意見や要望が反映されることもあります。
  6. 計画案の承認:最終的な再生計画案が債権者によって承認された後、裁判所の確認を受けます。
  7. 再生計画の実施:計画が承認された後、実際に計画に従って債務の返済や事業の再建を進めます。
  8. 終結:再生計画に従った債務の返済が完了すると、民事再生手続きは終結します。

民事再生手続きは多くの場合複雑で時間がかかるため、事前の準備と計画が重要です。また、債務者と債権者双方の合意が不可欠であり、コミュニケーションも重要な要素となります。

民事再生法のメリットとデメリット

民事再生法は、経済的に困難な状況にある個人や企業が再建を図るための法的手段です。民事再生法のメリットとデメリットを以下に紹介します。

民事再生法のメリット

  • 事業の継続:倒産を回避し、事業を継続することが可能です。職を失わず、従業員の雇用も守れます。
  • 債務の圧縮:債務総額が減額されることがあります。返済計画が組みやすくなり、経済的負担が軽減できます。
  • 強制執行の停止:手続き中は債権者からの強制執行が停止され、財産の差し押さえなどを避けることができます。
  • 信用回復への道:再建計画の遂行により、信用の回復が見込めます。長期的な経済的安定につながります。

民事再生法のデメリット

  • 手続きの複雑さとコスト:手続きが複雑で専門知識が必要です。弁護士費用や裁判所費用など、初期コストがかかります。
  • 公開性:民事再生手続きは公的記録となります。企業の信用や評判に影響を与える可能性があります。
  • 計画の承認が必要:再建計画は裁判所と債権者の承認が必要です。承認されないと再生手続きは失敗に終わります。
  • 事業運営の制限:裁判所や再生委員の監督下で事業を運営することとなり、一部の経営判断に制限がかかる可能性もあります。

民事再生法を利用するかどうかは、個々の状況に応じて検討する必要があります。経済的困難からの脱出と事業の存続を目指しながら、手続きの複雑さやコスト、影響を総合的に考慮することが重要です。

会社更生法の概要

会社更生法の基本と適用条件

会社更生法は、経営破綻に直面した企業の再生を目指す法的手続きです。会社更生法の基本となる適用条件を以下にまとめます。

基本

  • 目的:経営破綻した企業の再建を支援し、事業の継続を可能にします。
  • 手続き:裁判所が関与し、再建計画の策定と実行を監督します。
  • 管理人:裁判所が指名する管理人が企業の運営を行い、再建計画を作成します。

適用条件

  1. 企業の経営破綻:経営が破綻しているか、破綻するおそれがある企業が対象です。
  2. 再生の可能性:事業の再建が現実的に可能であることが求められます。
  3. 裁判所の関与:裁判所が手続きを進行し、管理人を指名します。
  4. 債権者の同意:計画実行には債権者の多数の同意が必要です。
  5. 資本金の額:適用を受ける企業は、一定の資本金の額以上であることが多いです。

会社更生法の適用を受けるためには、これらの条件を満たし、裁判所への申立てが必要です。事業再建の過程で債権者の利害調整や事業再構築が行われ、企業は経営の正常化を目指します。

会社更生法の手続きの流れ

会社更生法の手続きは、経営破綻した企業が再生を目指すための法的枠組みです。以下に会社更生法の手続きの流れを説明します。

  1. 申立ての準備:経営破綻した企業が、更生手続きを開始するために必要な書類を準備を行います。更生計画案の初期案を含めることが望ましいとされます。
  2. 申立て:企業は裁判所に対し、会社更生法の適用を申し立てます。この段階で、企業の財産管理人が指名されることがあります。
  3. 裁判所の決定:裁判所が更生手続きの開始を決定します。裁判所は更生手続きを監督し、企業の財産を管理します。
  4. 管理人の選任:裁判所が管理人を選任し、管理人は企業の事業と財産を管理し、更生計画の策定を進めます。
  5. 更生計画の策定:管理人が更生計画を策定し、裁判所に提出します。更生計画には債務の整理方法や事業の再建計画が含まれます。
  6. 債権者集会:更生計画について債権者集会が開かれ、債権者の意見を聞きます。債権者の意向を反映させた更生計画を作成します。
  7. 裁判所の認可:最終的な更生計画案が裁判所によって認可され、認可された更生計画に従って、企業は再建を進めます。
  8. 更生計画の実行:更生計画に基づき、企業は債務の整理や事業の再建を実行されます。一定期間後に更生計画の達成状況を裁判所に報告します。

会社更生法の手続きは複雑で時間がかかることが多く、裁判所、管理人、債権者など多くの関係者の協力が必要です。また、このプロセスは企業の規模や状況によって異なる場合があります。

会社更生法のメリットとデメリット

以下に、会社更生法のメリットとデメリットを説明します。

メリット

  • 事業継続の可能性:会社更生法の適用により、企業は事業の継続が可能です。事業継続により雇用の安定や事業関係者の保護が期待できます。
  • 債務の再構築:債務の減額や支払い条件の変更ができます。企業の財務負担を軽減し、再建の余地を生むこととなります。
  • 強制力のある手続き:裁判所の監督のもと、債権者への公平な対応が保証されます。債権者間の紛争を防ぎ、手続きを円滑に進めることができます。
  • 経営権の維持:原則として経営者が経営権を維持し、再建に尽力できます。

デメリット

  • 手続きの複雑さ:法的手続きが複雑で専門知識が必要です。手続きには時間とコストがかかります。
  • 公開性:会社更生法の申立ては公開され、企業の信用に影響を与えます。株主や取引先に不安を与える可能性があります。
  • 経営の制約:裁判所の監督下で運営されるため、経営の自由度が制限されます。重要な経営判断に裁判所の許可が必要になる場合があります。
  • 再生計画の不確実性:再生計画の策定や承認には債権者の同意が必要です。再生計画の承認が得られない場合、企業は清算に向かう可能性があります。

会社更生法は、経営破綻に直面した企業に再生の道を開く手段ですが、成功には多くの課題を克服しなければなりません。企業はメリットとデメリットを慎重に考慮し、適切な法的手続きを選択していきましょう。

民事再生と会社更生の違い

民事再生と会社更生の主な違いとは?

民事再生法と会社更生法は、どちらも経営困難な企業に再生のチャンスを与える法律ですが、適用範囲や手続きには重要な違いがあります。

適用範囲の違い

  • 民事再生法:個人事業主や中小企業を含むあらゆる債務者に適用されます。個人の債務整理にも利用されることが多いです。
  • 会社更生法:主に大規模な企業を対象としており、経済全体に影響を与えるような大企業の再生を目的としています。

手続きの違い

  • 民事再生法:手続きが比較的簡単で、迅速な再生が可能です。債権者集会において債権者の同意を得なければなりません。
  • 会社更生法:手続きが複雑で時間がかかることが多くあり、裁判所の監督が厳しく、経営の自由度が制限されることも考えられます。

目的の違い

  • 民事再生法:債務の圧縮や支払い条件の変更を通じて、迅速な再生を目指します。債務者が比較的自由に再生計画を立てることが可能です。
  • 会社更生法:大規模企業の経済的価値を維持しながら再生を目指すことをめざし、債権者、従業員、株主などの関係者の利益を保護することも重視されます。

メリット・デメリットの違い

  • 民事再生法:手続きが迅速で、小規模な企業や個人にも適用しやすい反面、再生計画の承認が必要で、計画が実行できないリスクがあることが難点です。
  • 会社更生法:大規模企業の経営を維持し、関係者の利益を保護できるメリットがありますが、手続きが複雑で長期間にわたることが多く、経営の自由度が制限される場合があります。

これらの違いを理解することで、経営危機に陥った企業や個人は、ご自身の状況に最適な再生手続きを選択していく必要があります。

適用される債務者と手続きの影響範囲

債務整理にはさまざまな手続きがあり、それぞれ適用される債務者の種類と手続きの影響範囲が異なります。以下は主な債務整理方法とその特徴です。

自己破産

  • 適用される債務者:金銭的に回復不可能な個人や法人。
  • 影響範囲:全ての債務が免除され、一定の財産は処分されます。信用情報に記録が残り、一定期間新たな信用取引が難しくなります。

任意整理

  • 適用される債務者:返済可能な見込みのある個人。
  • 影響範囲:個別の債権者と交渉し、返済計画を見直します。全ての債務が免除されるわけではありません。また、信用情報に影響があるが、自己破産ほどの影響は少ないとされます。

個人再生

  • 適用される債務者:一定の収入があり、一部の債務を返済可能な個人。
  • 影響範囲:債務の一部を減額し、残りを分割で返済します。住宅ローンなど特定の債務は除外されることがあり、信用情報に記録が残ってしまいます。

民事再生

  • 適用される債務者:中小企業や大企業。
  • 影響範囲:債務の再編成を行い、事業を継続しながら返済を行います。債権者の同意が必要です。
  • 会社の信用状況に大きな影響が出る。

会社更生

  • 適用される債務者:大規模な経済的困難を抱える企業。
  • 影響範囲:企業の事業再生を目指します。裁判所の監督の下で進められ、大きな組織変更や資産の売却などが伴います。

これらの手続きは、債務者の状況や債権者との関係、更生・再生の可能性によって選択されます。それぞれに適した条件と影響を理解し、最も合う手段を選択することが重要です。

手続きの期間、手続き費用、裁判所の職務の違い

債務整理の手続きにはそれぞれ特有の期間、費用、裁判所の関与の度合いがあります。

ここでは、債務整理の主な手続きについて詳しく解説します。

手続きの期間

  • 自己破産:期間は約6ヶ月~1年程度で、裁判所は債務者の財産状況を審査し、破産手続きを進めます。
  • 任意整理:期間は個別の交渉次第で変動し、裁判所は関与せず、債権者との直接交渉が中心です。
  • 個人再生:約6ヶ月~1年程度の期間で、裁判所が返済計画案の承認を行います。
  • 民事再生(企業):期間は1~2年程度です。裁判所が再建計画案の承認を行い、事業継続を監督します。

手続き費用

  • 自己破産:約30万円~(弁護士費用含む)。
  • 任意整理:債権者1社あたり約2~5万円(弁護士費用)。
  • 個人再生:約40万円~(弁護士費用含む)。
  • 民事再生(企業):ケースにより異なるが、数百万円~(弁護士費用含む)。

裁判所の職務

  • 自己破産:裁判所の役割:債務者の財産を管理し、債権者に公平に分配します。
  • 任意整理:裁判所の関与はありません。
  • 個人再生:裁判所の役割として返済計画の承認と監督が含まれます。
  • 民事再生(企業):裁判所の役割は再建計画の承認と事業継続の監督となります。

これらの情報は一般的な目安です。具体的な状況に応じて費用や期間は変動するため、個別のケースで弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

経営陣の交代、株主の権利、債権者の同意の違い

企業の債務整理手続きにおいて、経営陣の交代、株主の権利、債権者の同意は重要な要素です。以下に、民事再生法と会社更生法の下でこれらの要素がどのように異なるかを説明します。

経営陣の交代

  • 民事再生法:経営陣の交代は必須ではありません。現経営陣が引き続き経営を行うことが多い傾向があります。
  • 会社更生法:経営陣の交代が必要とされる場合が多く、再建に向けて新たな経営陣が就任することがあります。

株主の権利

  • 民事再生法:株主の権利は比較的維持され、会社の再建計画に基づき、株式の希薄化などの影響を受ける可能性があります。
  • 会社更生法:株主の権利が大幅に制限されることがあり、再建計画によっては、株主の権利が完全に消滅する場合もあります。

債権者の同意

  • 民事再生法:債権者の過半数の同意が必要です。債権者クラスごとに分けて投票が行われます。
  • 会社更生法:裁判所が主導し、債権者の同意は必ずしも必要ではありません。裁判所が債権者の利益を考慮して再建計画を承認します。

以上の違いを踏まえると、民事再生法は現経営陣による再建を目指し、株主の権利をある程度保護する傾向があります。一方で、会社更生法は企業の根本的な再構築を目指し、株主の権利や現経営陣の地位は大きく変動することがあります。

両者の違いをしっかり理解して、会社にとって最適な選択を行う必要があります。

民事再生と会社更生の具体的事例

民事再生法の適用例

民事再生法は、財政的に困難な状況にある企業が再建を図るために利用されます。以下に、民事再生法が適用される典型的な事例を紹介します。

経営危機にある中小企業

  • 競争の激化や市場環境の変化により経営が悪化。
  • 民事再生法を利用して負債の整理と事業の再構築を目指します。

大規模事業の財務難

  • 大型プロジェクトの失敗や市場予測の誤りによる損失。
  • 再生計画に基づき、事業の一部を売却または縮小し、経営を立て直します。

流動性の危機

  • 短期の資金繰りが困難になり、支払いが滞る可能性がある場合。
  • 民事再生手続きによって一時的な資金調達を行い、企業の存続を図ります。

債権者との交渉が困難な場合

  • 複数の債権者が存在し、個別の交渉が難しい状況。
  • 法的な手続きを通じて債権者全体との合意を目指します。

新規投資やパートナーシップの機会

  • 再生計画の一環として、新しい投資者やビジネスパートナーの参入。
  • 資本注入や事業提携により、再建を加速させます。

民事再生法は、事業継続が可能でありながら財政的に苦境に立たされている企業にとって、再起のチャンスを提供します。企業が経営危機を乗り越え、安定した経営基盤を築くためには、適切な再生計画と実行が重要です。

会社更生法の適用例

会社更生法は、大規模な企業が経営危機に直面した際に用いられる再生手続きです。以下に、会社更生法の適用事例を示します。

大手企業の経営破綻

  • 巨額の負債を抱え、自力での再建が不可能な大企業。
  • 更生手続きを通じて債務の再編成を図ります。

業界の構造的変化による影響

  • 技術革新や市場動向の変化により、既存事業モデルが成立しなくなった企業。
  • 更生手続きを利用して、新たなビジネスモデルへの転換を目指します。

外部からの大規模投資

  • 更生手続き中に新しい投資家が登場し、資本注入や経営参加を行うケース。
  • これにより、企業は再建への資金と経営資源を得られます。

多額の債権整理

  • 膨大な債務額に対して、債権者間の合意に基づく負債の減額や条件変更。
  • 企業の財務体質を健全化し、経営の安定を図ります。

事業の再構築

  • 非効率な事業部門の整理や売却を行います。
  • より収益性の高い事業への集中により、企業価値を高められます。

従業員の雇用維持

  • 大規模なリストラを避け、可能な限り雇用を維持することも更生手続きの目標の一つです。
  • 地域経済への影響を考慮した再生計画を策定します。

会社更生法は、経営危機にある企業に対して、債務の圧縮、経営の再建、事業の再構築などを可能にする手段を与えるといえるでしょう。これにより、企業は新たな展開を迎え、市場での競争力を再び築き上げることができます。

企業債務の専門家への相談

民事再生や会社更生に関する相談

民事再生や会社更生は、企業の倒産を防ぎ、再建を図るための法的手続きです。相談をする際には以下のポイントを意識していきましょう。

  • 専門家への相談:弁護士や司法書士など、再生手続きに精通した専門家へ相談します。専門家は手続きの流れや必要書類、法的な助言を提供してくれます。
  • 事業の現状分析:企業の財務状況、事業の現状、市場の動向を正確に把握しましょう。専門家はこれらの情報を基に最適な再生計画を提案します。
  • 再生計画の策定:債務の状況、事業の可能性、経営資源の再配置などを検討し、具体的な再生計画を策定し、債権者への提示を準備します。
  • 債権者との交渉:再生計画に基づき、債権者との交渉を行います。専門家が債権者との間で調整を行い、合意を目指します。
  • 裁判所の手続き:裁判所への申立てから、再生計画の承認までのプロセスを理解します。必要に応じて裁判所への陳述や証拠提出を行います。
  • 事業継続のための戦略:再生手続き中も事業の継続を図るための戦略を立て、新たな資金調達や事業再構築のアイデアを検討します。
  • 従業員への対応:従業員への説明、雇用の維持、モチベーション管理に注意します。再生手続き中の組織運営と人事管理が重要となります。

民事再生や会社更生に関する相談では、専門家の選定から具体的な手続き、事業継続の戦略まで、多岐にわたる検討が必要です。専門家と協力し、計画的に進めることで、企業の再生に成功する可能性が高まります。

弁護士による支援のメリットと選び方

債務整理を考えている方にとって、弁護士のサポートは非常に重要です。以下に、弁護士を選ぶ際のポイントと、そのメリットを説明します。

メリット

  • 法的知識と経験:債務整理に関する複雑な法律や手続きを理解し、適切に案内してくれます。
  • 個別の対応:個々の状況に応じた最適な債務整理方法を提案してくれます。
  • 交渉の代行:債権者との交渉を代わりに行ってくれるため、心理的な負担が軽減されます。
  • 情報の秘密保持:法律により弁護士は秘密保持義務があるため、情報が外部に漏れる心配がありません。
  • 迅速な対応:専門家としての知識と経験により、スムーズで効率的な手続きが可能です。

選び方

  • 専門性:債務整理を専門とする弁護士を選ぶことで、より専門的な知識を期待できます。
  • 経験豊富な弁護士を選ぶ:多くの債務整理案件を扱った経験がある弁護士は、様々なケースに対応できます。
  • 相談しやすさ:初回の相談が無料か、相談しやすい雰囲気かを確認します。
  • 費用の透明性:弁護士費用の明確な説明があるか、分割払いが可能かを確認します。
  • アクセスの良さ:通いやすい場所にオフィスがあるかどうかも重要なポイントです。

弁護士を選ぶ際は、専門性や経験、費用の明確性を重視しましょう。また、自分との相性も大切な要素です。信頼できる弁護士を見つけることで、債務整理のプロセスがスムーズに進み、心理的な負担も軽減されます。

まとめ

民事再生法と会社更生法はどちらも経済的困難に直面した企業が再建を目指す手段ですが、その対象や適用範囲、手続きには明確な違いがあります。

民事再生法の特徴

  • 対象: 中小企業から大企業まで幅広く適用されます。
  • 手続きの流れ: 比較的スピーディに進行し、債権者の同意を得やすいです。
  • 経営陣: 原則として現経営陣が事業を継続します。
  • 手続き費用: 比較的低コストで行うことが可能です。

会社更生法の特徴

  • 対象: 主に大規模な企業が対象です。
  • 手続きの流れ: 民事再生法に比べ時間がかかり、裁判所の関与が深くなります。
  • 経営陣: 原則として交代し、裁判所が選任した管理人が経営を担ります。
  • 手続き費用: 民事再生法よりも高額になる傾向です。

主な違い

  • 適用対象: 民事再生法は中小から大企業まで、会社更生法は大企業が主な対象。
  • 経営陣の継続: 民事再生法では現経営陣が継続、会社更生法では交代が一般的。
  • 手続きのスピードと費用: 民事再生法は迅速で低コスト、会社更生法は時間と費用がかかる。

適用条件と影響範囲

  • 民事再生法: 事業の継続性が見込まれる企業が対象。比較的柔軟な再建計画が可能です。
  • 会社更生法: 倒産の危機に瀕した大企業向け。再建計画は裁判所の厳しい審査を受けます。

手続きの期間と費用

  • 民事再生法: 短期間での手続きが可能で、費用も抑えられます。
  • 会社更生法: 長期間にわたる手続きが必要で、高額な費用がかかる場合があります。

経営陣の交代と株主の権利

  • 民事再生法: 現経営陣のもとで再建を図ることが多いです。
  • 会社更生法: 経営陣が交代し、株主の権利が制限される可能性があります。

民事再生法と会社更生法は、どちらの手続きも、専門知識を持つ弁護士に相談することが望ましいです。弁護士を選ぶ際は、事前の相談や実績確認を重視し、会社にとって最適な手続きを踏めるよう留意しましょう。

この記事の監修者

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株式会社WEBYの債務急済運営事務局。全国400以上の弁護士・司法書士のWEBマーケティング支援に従事。これまでに法律ジャンルの記事執筆・編集を1000記事以上担当。WEBコンサルやHP制作、SEO対策、LMC(ローカルマップコントロール)など様々な支援を通じて法律業界に精通。これらの経験を基に債務整理の際に必要な情報や適切な弁護士・司法書士を紹介している。

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