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法人破産・代表破産

2023.11.292023.11.29 更新

会社が直面する経済的困難は、経営者にとって深刻な問題です。特に、会社の負債が資産を上回り、事業の継続が難しくなった場合、どのように対処すればよいか悩む方は少なくないでしょう。

深刻な経営状況で重要になるのが「特別清算」という手続きです。ただ、特別清算の手続きは一般的な破産手続きとは異なり、特有のルールやプロセスがあります。

この記事では、特別清算の基本的な概念、適用条件、手続きの流れ、そしてそれが経営者や債権者に与える影響について、わかりやすく解説していきます。会社が困難な状況にある経営者や、会社法に興味のある方々にとって有用な情報をお伝えしますので、一緒に確認していきましょう。

特別清算の基本

特別清算手続とは?

特別清算手続は、会社が財務的に破綻した場合に利用される法的な手続きです。会社法に基づいており、債権者の保護と会社の財産の公正な分配を目的としています。以下に、特別清算の概要をまとめてみました。

  1. 資産よりも負債が多い会社が対象となります。
  2. 裁判所の監督の下で行われます。
  3. 会社の清算人が財産を処分し、債権者に配当します。
  4. 債権者集会での決議が必要です。
  5. 清算終了後、会社は法人格を失います。

特別清算は、通常の清算手続きよりも複雑で時間がかかる可能性がありますが、会社の債権者や株主にとっては、財産の適正な分配を求める重要な手段です。

特別清算手続を利用するのはどんなとき?

特別清算手続を利用するのは以下のような状況です。

  1. 会社が財務的に破綻し、通常の清算手続きでは資産の適切な処理が困難な場合
  2. 負債が資産を大幅に上回っている場合
  3. 債権者との間で負債の整理が複雑で、特別な法的手段が必要な場合
  4. 会社の資産が複数の債権者に公平に分配される必要がある場合
  5. 会社が解散した後も、未解決の負債問題が残っている場合

特別清算は、会社の解散後に残る複雑な財務問題を解決するための効果的な手段です。この手続きを通じて、債権者は保護され、会社の財産は適切に分配されます。

法人(会社)の特別清算と破産のどちらの手続きを行えば良いか?

法人(会社)が特別清算と破産のどちらの手続きを行うべきかは、以下の要因によって決まります

  1. 財務状況の重要性
    特別清算:財務状況が非常に複雑で、債権者に公平な分配を保証する必要がある場合に適しています。
    破産:財務状況が比較的シンプルで、負債が資産を上回り、会社が支払い不能の状態にある場合に適しています。
  2. 債権者との関係
    特別清算:多数の債権者が関与しており、それぞれの債権の処理が複雑な場合に選択されます。
    破産:債権者との関係が比較的単純で、速やかな解決が求められる場合に適しています。
  3. 資産の処理
    特別清算:資産が複雑で、特殊な知識や技術が必要な場合に適しています。
    破産:資産の処理が比較的単純で、迅速な処分が可能な場合に適しています。
  4. 手続きの期間と費用
    特別清算:手続きが長期にわたり、費用が高額になる可能性があります。
    破産:比較的短期間で処理でき、費用も抑えられる場合が多いです。
  5. 会社の将来的な存続
    特別清算:会社の存続が目的でない場合に適しています。
    破産:会社を解散し、債務を清算する目的で行われます。

会社の状況や目的に応じて、どちらの手続きが適切かを検討する必要があります。専門家の意見を求めることも重要です。

特別清算と破産の違い

破産との主な違い

特別清算と破産の主な違いは以下のとおりです。

  1. 対象となる法人の状況
    特別清算:財務状況が複雑で、精緻な資産評価や分配が必要な場合に適しています。
    破産:負債が資産を上回り、支払い不能の状態にある法人に適しています。
  2. 手続きの流れと期間
    特別清算:株主総会の決議が必要で、一般的に時間がかかります。
    破産:裁判所による手続きが中心で、比較的迅速に進行します。
  3. 債権者の関与
    特別清算:債権者の意見を聞き、合意形成を図ることが重要です。
    破産:裁判所が主導し、債権者の関与は限定的です。
  4. 資産の処理
    特別清算:法人の資産を可能な限り高値で売却し、債権者に配分します。
    破産:資産を迅速に換金し、債権者への分配を行います。
  5. 手続きの目的
    特別清算:法人の清算を目的とし、経営の正常化は目指しません。
    破産:法人を解散し、債務を清算することが目的です。
  6. 経営者の責任
    特別清算:経営者の責任追及が行われることがあります。
    破産:経営者の責任追及は破産手続きの主な目的ではありません。

特別清算と破産はどちらも法人の債務整理手続きですが、適用条件、手続きの流れ、債権者への影響などに大きな違いがあります。適切な手続きを選択するには、法人の状況を総合的に考慮する必要があります。

再建型との違い

特別清算と再建型(民事再生法)手続きの違いは以下の点にあります。

  1. 手続きの目的
    特別清算:主に法人を清算し、存在を終了させることを目的としています。
    再建型(民事再生法):法人の存続と経営の再建を目的とし、債務の再編成を行います。
  2. 適用条件
    特別清算:事業を行っていない、または行う見込みがない法人が対象です。
    再建型:事業の継続が見込める法人に適用されます。
  3. 手続きの流れ
    特別清算:資産の売却と債権者への配分を主に行います。
    再建型:債務の縮減や返済期間の延長などを通じて、事業を維持します。
  4. 債権者の関与
    特別清算:債権者の同意が必要なケースが多く、債権者集会での決定が重要です。
    再建型:再生計画案の債権者への提示と承認が必要です。
  5. 経営者の立場
    特別清算:経営者は清算の責任者としての役割を果たします。
    再建型:経営者は事業の再建を目指し、経営継続が可能です。
  6. 事業の継続性
    特別清算:事業は基本的に停止します。
    再建型:事業の継続が可能で、経営再建を目指します。

特別清算は法人の清算を、再建型は法人の再建と債務整理を目的としています。特別清算と再建型手続きは、法人の将来性や事業継続の可能性、債務状況などに基づいて選択される必要があります。

特別清算手続きの種類

協定型の特別清算

「協定型の特別清算」とは、特定の法人が財産を清算する際に債権者との間で協定を結ぶ手続きです。以下に、協定型特別清算の概要とメリット、デメリットなどについて説明します。

  1. 協定型特別清算の目的
    法人の財産を清算し、債権者に対して公平に配分することが目的です。
    事業の終了を前提とし、法人を整理する手段として利用されます。
  2. 手続きの流れ
    法人はまず特別清算の申立てを行います。
    清算に必要な手続きを進めつつ、債権者との間で配分計画について協議します。
  3. 債権者との協定
    協定は、債権者全体の利益に適うように設計されます。
    債権者の同意が必要であり、一定の割合以上の賛成がなければ協定は成立しません。
  4. 協定のメリット
    法人と債権者双方にとって、よりスムーズで効率的な清算が可能です。
    債権者間の利害調整が容易になります。
  5. 協定のデメリット
    協定が成立しない場合、通常の特別清算に移行する必要があります。
    債権者全員の合意形成が必要であるため、時間がかかることがあります。
  6. 適用される法人
    事業を終了し、清算を希望する法人に適用されます。
    事業の再建を目指す法人には不向きです。

協定型特別清算は、債権者との協議を通じて、法人の清算を円滑に行うための手段です。適切な協議と計画によって、法人の責任を清算し、債権者の利害を適切に処理することが可能です。

個別和解型の特別清算

「個別和解型の特別清算」とは、特定の法人が倒産手続きの一環として、個々の債権者と和解を行うプロセスです。ここでは、個別和解型の特別清算を行う概要とメリット、デメリットなどについて説明します。

  1. 個別和解型特別清算の目的
    法人の財産を清算する際に、個々の債権者と直接交渉し、和解を行います。
    この方法は、法人の事業内容や債権者の状況に応じて柔軟な対応が可能です。
  2. 手続きの流れ
    法人は特別清算の申立てを行い、清算人が選任されます。
    清算人は債権者ごとに交渉を行い、和解を進めます。
  3. 債権者との個別和解
    和解は債権者一人ひとりと個別に行われます。
    和解内容は債権者の要求や法人の状況に応じて異なります。
  4. メリット
    債権者ごとに最適な解決策を模索できます。
    和解がスムーズに進めば、手続きの期間が短縮される可能性があります。
  5. デメリット
    債権者全員との和解が必要なため、一部の債権者との交渉が難航すると手続きが長引く場合があります。
    債権者間の利害が対立する場合、和解に至らない可能性もあります。
  6. 適用される法人
    債権者との間で和解の見込みがある法人に適用されます。
    小規模な法人や特定の債権者が主要な法人に適しています。

個別和解型の特別清算は、個々の債権者との直接的な交渉を通じて、法人の責任を清算する手法です。債権者との個別交渉により、より効率的で柔軟な解決が期待できます。

特別清算手続きの流れ

弁護士に相談する

特別清算手続きは専門的な知識が必要になるため、以下の理由で専門家への相談をおすすめします。

  • 専門的な知識と経験
    弁護士は債務整理に関する専門的な知識を持っています。
    さまざまな事例を扱った経験から、個々の状況に最適なアドバイスを提供できます。
  • 法的手続きのサポート
    弁護士は債務整理の法的手続きをサポートします。
    書類の準備から裁判所への提出まで、適切なプロセスを進行します。
  • 債権者との交渉
    弁護士は債権者との交渉を代行します。
    専門的な立場から有利な条件での和解や返済計画の交渉が可能です。
  • 精神的な負担の軽減
    債務整理は精神的に大きな負担を伴います。
    弁護士に相談することで、ストレスを軽減し、安心して手続きに臨めます。
  • 個別の状況に応じた解決策
    弁護士は個々の状況に合わせた解決策を提案します。
    自己破産、個人再生、任意整理など、最適な方法を選定します。

次に、法律相談の流れについて詳しく解説します。

  1. まずは相談の予約をします。
  2. 初回相談時に現状と問題点を詳細に伝えます。
  3. 弁護士からのアドバイスを受け、今後の方針を決定します。

弁護士に相談することは、債務整理を成功に導くための重要な一歩です。法的な知識、経験、そして交渉力を持つ弁護士によるサポートが、問題解決の鍵となります。

会社の解散と清算人を選任

弁護士への相談を行い、適切なサポートを得ながら、会社解散の手続きと清算人の選任を行います。以下の内容を確認してみましょう。

  • 会社解散のプロセス
    会社の解散は、株主総会の決議により開始されます。
    解散理由は、経営上の困難、目的達成、定款で定められた期間終了など様々です。
  • 清算人の役割
    清算人は、会社の財産の処分、債権債務の清算を担います。
    清算人は、未払いの借入金の返済計画を立て、債権者との交渉を行います。
  • 清算人の選任方法
    清算人は株主総会で選任されます。
    通常、取締役が清算人になることが多いですが、外部の専門家が選任されることもあります。
  • 清算手続きの重要性
    正確な財産の評価と適切な債務の処理が必要です。
    適切な清算手続きを行わないと、追加の責任を負うリスクがあります。
  • 債権者との交渉
    清算人は債権者との間で交渉し、債務の解決策を模索します。
    交渉には法的な知識と経験が必要です。
  • 法的サポートの重要性
    清算手続きは複雑で法的な課題を含みます。
    弁護士などの法的専門家のアドバイスが効果的です。

ここまで解説したように、特別清算の手続きを円滑に進めるためには、専門家のサポートが必要です。

会社の解散と清算人の選任は、会社の財務状況を正確に把握し、債権者との適切な交渉を行うために大切な要素といえます。特に法的な問題が複雑に絡む場合には、専門家のサポートを得ることを検討しましょう。

特別清算の申立

ここでは、特別清算の申立について詳しく解説します。

  • 特別清算の申立とは
    特別清算は、財務状況が悪化した会社が利用する法的手続きです。
    会社法に基づき、負債の整理と資産の処分を目的としています。
  • 申立の条件
    会社が支払不能、または負債超過の状態であることが条件となります。
    株主総会の特別決議により申立を決定します。
  • 申立のプロセス
    裁判所に特別清算の開始を申し立てます。
    申立時には、会社の財務状況を示す書類を提出します。
  • 必要書類
    貸借対照表や損益計算書などの財務書類などです。
    事業報告や資産リストも必要となります。

スムーズな手続きを進めるために、上記の内容をしっかり確認しておくことが重要です。

裁判所の役割

続いて、裁判所の役割について解説します。裁判所は以下のような役割を果たします。

  • 申立を受けて、裁判所は特別清算の開始を決定します。
  • 清算人を選任し、手続きを監督します。

清算人の選任

  • 清算人は、会社の資産処分や債務整理を行います。
  • 清算人は、裁判所や株主総会によって選任されることが多いです。

債権者への影響

特別清算は、債権者へ以下のような影響を与えることが予想されます。

  • 特別清算が開始されると、債権者は裁判所に債権届出をする必要があります。
  • 債権の回収は清算手続きに従って行われます。

特別清算の申立は、会社の財務危機を法的に処理する重要な手段です。この手続きは複雑で専門的な知識が必要なため、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

清算業務の遂行

ここでは、清算業務の遂行について詳しく説明します。

清算業務の目的
会社の資産を現金化し、債権者への債務を清算することが主目的です。

清算業務の遂行手順は、以下のとおりです。

  1. 資産の調査と評価:清算対象の資産を特定し、その価値を評価します。
  2. 資産の現金化:資産を売却し、現金化します。
  3. 債権者への通知:債権者に清算の開始を通知します。
  4. 債権届出の受付:債権者からの債権届出を受け付けます。
  5. 債務の精算:現金化した資産から債権者への支払いを行います。
  6. 清算結果の報告:清算の結果を株主や関係者に報告します。

清算人の役割は、次のとおりです。

  • 清算業務を責任を持って遂行します。
  • 資産の管理、債権の回収、債務の支払いなどを行います。

以下に、法的な規制について説明します。

  • 清算業務は法律に基づいて厳密に行われます。
  • 不適切な清算は法的な責任を問われることがあります。

清算業務は会社の解体に伴う重要なプロセスです。専門知識が必要なため、弁護士や会計士などの専門家と協力して進めることが一般的です。

債権者集会による決議

債権者集会を行う目的やその流れについて解説します。

  1. 債権者集会の目的
    清算に関わる重要な事項を債権者の意見を聞きながら決定します。
  2. 債権者集会の開催
    開催通知:債権者に集会の日時と場所、議題を通知します。
    議題:清算計画、資産の処分方法、清算人の選任などが議題になります。

決議のプロセスは、以下のとおりです。

  1. 議案の提示:清算人が債権者に議案を提示します。
  2. 討議:議案に対する意見交換をします。
  3. 投票:債権者は議案に対して賛否を投票します。
  4. 決議成立:法定の多数により決議が成立します。

専門的な知識が必要になる場面ですので、専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。

債権者の権利

債権者は以下の2点が権利として与えられています

  1. 意見を述べる権利。
  2. 投票により決議に参加する権利。

決議の効力についても確認しましょう。

  • 決議は債権者集会の多数決により効力を持つ。
  • 決議は清算手続きにおいて法的な拘束力を持つ。

債権者集会は、債務整理手続きにおいて債権者の意見を反映させる重要な場です。この過程では、債権者の合意が重要で、適切な手続きを踏むことが法的な問題を避けるために必要です。

弁済

「弁済」とは、借金や債務を返済することを意味します。債務整理の視点から、弁済に関する基本的な事項を以下にまとめます。

  1. 弁済の基本
    弁済の意味:借りたお金やサービスの代金を返す行為です。
    法的義務:契約に基づく法的な義務を指します。
  2. 弁済の方法
    現金による弁済:直接、現金で返済します。
    振込みによる弁済:銀行振込や電子決済で返済します。
    物品やサービスによる弁済:現金以外の方法での返済(物々交換やサービスの提供)です。
  3. 弁済の効果
    債務解消:弁済が完了すると、法的に債務が消滅します。
    信用状態の改善:定期的な弁済は信用情報に良い影響を与えます。

弁済の問題点として以下の2点が挙げられます。

  1. 遅延利息:期限を過ぎて返済すると、追加の利息が発生することがあります。
  2. 滞納によるリスク:支払いが遅れると、法的な措置の対象になることがあります。

弁済を効果的に行うための戦略について紹介します。

  • 計画的な返済:予算を立て、計画的に返済しましょう。
  • 余裕を持った返済計画:経済的な余裕を見込んだ返済計画を立てましょう。
  • 債務整理の検討:多額の借金がある場合は、債務整理の検討も一つの選択肢です。

債務者が返済計画を立て、適切に弁済を行う必要があります。計画に従い、継続的に弁済することで、債務問題の解決に向けた一歩を踏み出せます。

特別清算に必要な費用はいくら?

申立費用

「申立費用」とは、債務整理を行う際に必要となる費用のことです。費用には、法的手続きにかかる費用や専門家への報酬が含まれます。

申立費用の構成

  • 裁判所への申立て費用:債務整理の手続きを開始するために必要です。種類によって金額が異なります。
  • 弁護士または司法書士への報酬:債務整理を代行してもらうための報酬です。相談料、着手金、成功報酬などが含まれます。

申立費用の種類

  • 自己破産の申立費用:裁判所への申立て費用と専門家への報酬があります。
  • 個人再生の申立費用:自己破産よりも高額な場合が多く、裁判所の手数料が加わります。
  • 任意整理の申立費用:裁判所を通さない手続きとして、弁護士または司法書士への報酬が主な費用となります。

申立費用の支払い方法

  • 分割払い:費用の全額を一度に支払うことが困難な場合、分割で支払うことが可能です。

申立費用の節約方法

  • 無料相談を利用する:多くの法律事務所が無料相談を提供しています。
  • 低料金の事務所を選ぶ:費用の安い事務所を選ぶことで節約が可能です。

債務整理を検討している人にとって、申立費用は重要な検討点です。専門家に相談し、自分の経済状況に合った最適な債務整理方法を選ぶようにしましょう。

裁判所への予納金

「裁判所への予納金」とは、債務整理の手続きを行う際、裁判所に支払う必要がある費用のことです。この予納金は、裁判所が手続きを進めるための経費として使用されます。

  • 予納金の目的
    裁判所手続きのための経費:裁判所が手続きを進める際の事務費用や郵送費などに使われます。
  • 予納金の金額
    手続きの種類によって異なる:自己破産や個人再生など、手続きの種類により必要な予納金の額が変わります。
  • 予納金の支払いタイミング
    手続き開始時:申立てをする際に裁判所に支払います。
  • 予納金が不足した場合
    追加の支払いが必要:手続き中に予納金が不足すると、追加で支払う必要があります。
  • 予納金の返還
    手続き完了後の余剰金:手続きが終了した後、余った予納金は申立人に返還されます。
  • 予納金の支払い方法
    銀行振込:通常は銀行振込で支払います。

債務整理を考えている場合、予納金は重要な費用の一部です。手続きの種類や状況に応じて予納金が異なるため、事前に専門家に相談し、必要な費用を把握しておくことが大切です。

清算人への報酬

「清算人への報酬」とは、特別清算手続きにおいて、清算人がその業務の実施に対して受け取る報酬を指します。清算人は会社の解散後、財産の清算や債権者への弁済を行う重要な役割を担います。

清算人への報酬に関する要点について以下に説明します。

  • 清算人の役割
    財産の清算:会社の財産を現金化します。
    債権者への弁済:清算された資産を使って債権者に弁済します。
  • 報酬の決定
    債権者集会の決定:清算人の報酬は債権者集会で決定されることが多くあります。
    裁判所の確認:報酬額が妥当かどうか裁判所の確認を受けます。
  • 報酬の基準
    清算業務の複雑性:清算作業の難易度や複雑さによって異なります。
    清算期間の長さ:清算作業が長期間にわたる場合、報酬額が増えることもあります。
  • 報酬の支払いタイミング
    業務完了後:清算業務が完了した後に支払われることが一般的です。
  • 報酬額の目安
    具体的な基準は設定されていない:報酬額はケースバイケースで決定されます。

清算人には会社の財産を適正に処理し、債権者への弁済を適切に行う重要な役割があります。そのため、清算人への報酬は、その労力と責任を考慮して決められます。報酬の具体的な額は、清算の複雑性や期間、必要な業務の量などに応じて変わるため、一概に定めることは難しいと考えられます。

弁護士費用

「弁護士費用」とは、債務整理を依頼する際に弁護士に支払う費用です。債務整理の種類やケースの複雑性によって異なります

以下に、弁護士費用の概要について説明します。

  • 相談料:初回無料のことが多いが、事務所によっては有料の場合もあります。
  • 着手金:業務開始時に支払う費用です。案件の難易度や借入額によって異なります。
  • 報酬金:業務完了時に支払う費用で、成功報酬の形をとることが多いです。

弁護士費用の決定要因は以下の3点です。

  • 債務整理の種類:自己破産、個人再生、任意整理など手続きの種類によって異なります。
  • 債務額:債務額が大きいほど、着手金や報酬金が高くなる傾向があります。
  • 交渉の複雑さ:複数の債権者や複雑な債務状況の場合、費用が高くなる場合があります。

支払い方法は以下の2点となります。

  1. 分割払いの相談可能:多くの弁護士事務所では費用の分割払いが可能です。
  2. 減額交渉の結果によって変動:任意整理の場合、債務減額の成功に応じて報酬が決まることもあります。

弁護士を選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう

  • 費用体系の透明性:明確な費用体系を提示している弁護士を選びます。
  • 相談しやすさ:相談しやすく、信頼できる弁護士を選ぶのが重要です。

債務整理を検討している場合、費用の詳細や支払い方法について、事前に弁護士に確認し、自分の経済状況に適した選択をすることが重要です。

特別清算のメリットとデメリット

特別清算のメリット

特別清算はの手続きには、いくつかのメリットがあります。

  • 債権者の合意が必要:債権者全員の同意が必要なため、協議が円滑に進むことが期待できます。
  • 会社の清算価値の最大化:会社の事業や資産を可能な限り高く売却し、清算価値を最大化できます。
  • 債務の整理と再編が可能:債務の整理と同時に、事業の再編や構造改革が行えます。
  • 債権者との交渉の余地:特別清算の過程で債権者との交渉を行い、より良い条件での合意を目指せます。
  • 事業の一部継続の可能性:事業の一部を売却し、それによって得た収益で債務を整理できます。
  • 清算人の選任によるプロの管理:清算人が選任され、専門的な知識を持って清算業務を遂行します。
  • 倒産手続きの公開性が低い:破産手続きに比べ、特別清算は公開性が低く、企業のイメージ保持に有利です。

特別清算は、会社の資産価値を最大限に活用し、債権者に公平な扱いを提供するための選択肢です。ただし、手続きは複雑で、専門的な知識が必要となるため、弁護士や会計士などの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

特別清算のデメリット

特別清算には、以下のようなデメリットも存在します。

  • 債権者全員の同意が必要:債権者全員の同意がなければ手続きが進められないため、一部の反対によって遅延や中断のリスクがあります。
  • 手続きの複雑さと時間のかかりやすさ:特別清算の手続きは複雑で、時間がかかることが多いため、費用が増大する可能性があります。
  • 公開性が低いが、完全に非公開ではない:事業内容や財務状況がある程度公開されます。これによって、企業のイメージに影響を与える可能性があります。
  • 清算価値の最大化が困難な場合も:市場状況や資産の性質によっては、想定通りの価値を得られないこともあります。
  • 清算人の選任と管理コスト:専門的な清算人を選任し管理するコストが発生します。
  • 債権者間の利害の衝突:債権者間で利害が一致しない場合、協議が難航することがあります。
  • 完了までの長期間:清算業務が完了するまでに長期間を要し、その間、経営者や従業員は新たな事業に移ることが難しくなります。
  • 法律専門家への依存度が高い:手続きの複雑さから、法律の専門家に依存する必要があり、適切なアドバイスが不可欠です。

特別清算は、企業が債務超過や経営破綻の状況に直面した際の一つの解決策ですが、これらのデメリットを検討し、他の債務整理手段と比較検討する必要があります。

まとめ

会社法に基づく特別清算は、財務状況が悪化した会社が債務整理を行う一つの方法です。一方、破産は法的に負債を免除し、会社の清算を行う手段です。両者の違いを明確に理解することは、会社にとって適切な選択をする際に重要です。

以下に、特別清算と破産の主な違いや特徴についてまとめてみました。

特別清算と破産の主な違い

手続きの対象者

  • 特別清算:債権者全員の合意が必要です。
  • 破産:裁判所が中心となり手続きを進行します。

手続きの複雑さと期間

  • 特別清算:手続きが複雑で時間がかかります。
  • 破産:比較的迅速に進行することが一般的です。

経営者の制限

  • 特別清算:特に規制はありません。
  • 破産:破産者としての制限があります。

債権者の影響

  • 特別清算:債権者の意見が反映されます。
  • 破産:債権者の意見は裁判所が取りまとめます。

公開性とイメージ

  • 特別清算:公開性は低いが、完全に非公開ではありません。
  • 破産:公開性が高く、会社のイメージに影響を与える可能性があります。

特別清算と破産は、会社が直面する財務的な問題に対処するための異なるアプローチを提供します。専門家のアドバイスを受けることで、会社の将来にとってより良い選択をしていきましょう。

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