任意整理
2024.04.22 ー 2025.12.24 更新
差し押さえは、状況によっては任意整理で止められる可能性があります。
そして、動くのが早いほど、選べる解決方法は増えます。
給料や預金が差し押さえられると、「もう生活できないのでは」「すべて失ってしまうのでは」と強い不安を感じる方がほとんどです。
しかし、差し押さえは突然すべてを奪われるものではなく、法律に沿って段階的に進む手続きです。
そのため、まだ差し押さえが始まっていない場合や、予告通知や裁判所からの書類が届いた直後であれば、
任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理の手続きによって、差し押さえを回避または止められる可能性があります。
この記事では、以下についてはじめて債務整理を検討する方でも理解できるよう解説します。
・任意整理で差し押さえが止まるケース・止まらないケース・差し押さえを防ぐために今すぐ取るべき行動・状況別にどの債務整理を選ぶべきか
こんな人におすすめの記事です。
記事をナナメ読み
差し押さえを止めるためには、できるだけ早く弁護士や司法書士に相談し、「債務整理」という借金の整理手続きを進めることが最も有効です。
差し押さえが始まると、給料の一部が毎月引かれたり、銀行口座のお金が自由に使えなくなったりします。その結果、家賃や生活費の支払いが難しくなり、日常生活に大きな支障が出てしまいます。
こうした事態を防ぐ、または被害を最小限に抑えるために行うのが「債務整理」です。債務整理とは、法律のルールに沿って借金の返し方を見直す手続きのことです。主に次の3つの方法があります。
どの方法が適しているかは、「差し押さえが始まる前か後か」「借金の額」「収入や財産の状況」によって変わります。
そのため、自己判断せず、早い段階で専門家に相談することが大切です。
任意整理で差し押さえを止められるのは「差し押さえが実行される前」までです。
すでに差し押さえが始まっている場合、任意整理では止められません。
任意整理とは、弁護士や司法書士が貸金業者と直接話し合い、利息を減らしたり、毎月の返済額を見直したりする手続きです。
裁判所を使わないため、早い段階で動けば、差し押さえを回避できる可能性があります。
たとえば、まだ裁判を起こされていない場合や、裁判中でも判決が出る前であれば、「今後はこの返済計画で支払います」と交渉することで、差し押さえを見送ってもらえることがあります。
貸す側にとっても、裁判や差し押さえの手間をかけずに回収できるなら、応じるメリットがあるからです。
一方で、すでに給料や銀行口座の差し押さえが始まっている場合、任意整理で止めることはほぼできません。
任意整理には、相手に強制する力がないため、債権者が差し押さえをやめる理由がないからです。
また、税金・年金・健康保険料などの公的な支払いは、そもそも任意整理の対象外です。これらの差し押さえは、交渉では止められません。
任意整理は、差し押さえを防ぐための「早めの対策」として有効な方法だと理解しておきましょう。
すでに差し押さえが始まっていても、個人再生なら止められる可能性があります。
個人再生とは、裁判所に申し立てをして、借金を大きく減らしたうえで、原則3年で返していく手続きです。裁判所を使うため、差し押さえに対して強い効力があります。
個人再生を申し立てると同時に、「差し押さえを一時的に止めてください」という申立てを裁判所に出すことができます。
これが認められると、給料や預金の差し押さえは法的にストップします。
この期間中、給料から引かれたお金は、債権者には渡らず、会社や法務局で一時的に保管されます。
そして、再生計画が裁判所に認められると、それまでの差し押さえは効力を失い、保管されていたお金が戻ることもあります。
また、住宅ローンがある人は「住宅ローン特則」を使うことで、家を手放さずに他の借金だけを整理できる場合があります。
マイホームを守りながら差し押さえを止めたい人にとって、個人再生は有力な選択肢です。
差し押さえを確実かつ早く止めたい場合、自己破産が最も強力な方法です。
自己破産とは、裁判所に「もう借金を返せない状態である」と認めてもらい、原則として借金の支払い義務をなくす手続きです。法律の力が最も強く、差し押さえに対して即効性があります。
裁判所が「破産手続開始決定」を出すと、その時点で新たな差し押さえは一切できなくなります。
さらに、すでに行われている給料の差し押さえも、原則として止まります。
多くの場合、この決定が出た後は、翌月から給料が全額支払われるようになり、生活費を確保できるようになります。
差し押さえによる不安から、一気に解放されるのが自己破産の大きな特徴です。
借金の額が大きすぎる場合や、収入が不安定で返済の見通しが立たない場合でも、自己破産を選ぶことで生活を立て直すことができます。
ただし、一定以上の価値がある財産は手放す必要があるため、その点は理解しておく必要があります。
それでも、「これからの収入と生活を守る」という意味では、自己破産は最後の手段であり、最も強い差し押さえ対策だと言えます。
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差し押さえ予告通知が届いた時点で、状況はかなり切迫しています。
ただし、この段階でも正しく行動すれば、差し押さえを防げる可能性は残っています。重要なのは、慌てず、放置せず、すぐに動くことです。
通知が届いてから実際に差し押さえが行われるまでには、短い猶予期間があります。この時間をどう使うかで、今後の生活が大きく変わります。
ここでは、必ず押さえておきたい3つの行動を順番に説明します。
差し押さえ予告通知が届いたら、最優先ですべきことは、弁護士への相談を予約することです。
この通知は、債権者が法的手続きを本気で進めようとしている合図であり、個人で対応できる段階はほぼ終わっています。
対応を先延ばしにすると、裁判所の手続きが一気に進み、給料や銀行口座が差し押さえられる可能性が高くなります。
まずは「借金問題の無料相談」を行っている弁護士事務所を探し、できるだけ早く連絡を入れてください。
弁護士に正式に依頼すると、債権者に対して「受任通知」が送られます。
これにより、本人への直接の督促や連絡は原則として止まります。精神的な負担が軽くなるだけでなく、今後の対応を冷静に考える時間を確保できます。
相談は無料の事務所が多いため、費用を心配して迷うよりも、まず専門家の判断を仰ぐことが、差し押さえ回避への最短ルートです。
相談を有意義なものにするために、手元の資料をできる範囲で整理しておきましょう。中でも重要なのが、今回届いた差し押さえ予告通知です。封筒も含めて、そのまま持参してください。
通知書には、債権者名、請求金額、支払期限、法的手続きの内容などが書かれています。これらは、差し押さえまでの猶予や、取れる対策を判断するための重要な情報です。
あわせて、借金全体がわかる資料も準備しましょう。消費者金融やカードローン、クレジットカードなど、借入先とおおよその残高が分かれば十分です。正確でなくても問題ありません。
さらに、直近の給与明細や預金通帳があれば、返済可能性や最適な債務整理方法を具体的に検討できます。
準備が不十分でも相談はできますが、資料が多いほど、より現実的なアドバイスを受けられます。
差し押さえ予告通知を受け取ってから実際に差し押さえが行われるまでの期間は、長くありません。
早いケースでは、数週間で手続きが完了してしまいます。そのため、1週間以内に動くことを目安にしてください。
通知を放置すると、債権者は裁判所への申し立てを進め、差押命令が出されます。
ここまで進むと、任意整理など比較的負担の少ない方法を選べなくなる可能性が高まります。
弁護士に依頼するまでには、相談予約、面談、方針決定、契約といった段階があります。これらを考えると、通知が届いた当日か、遅くとも翌日には動き出す必要があります。
特に給与の差し押さえは、職場に裁判所から通知が届くことを意味します。会社に知られるリスクや、働きづらくなる不安を避けるためにも、早期対応が欠かせません。
「まだ大丈夫」と考えている間に状況は進みます。今すぐ行動することが、生活を守る最大のポイントです。
差し押さえは、ある日突然すべての財産を奪われるようなものではありません。
必ず裁判所を通じて、法律に沿った手順で段階的に進む手続きです。仕組みを正しく知ることで、必要以上に怖がらず、落ち着いて対策を考えることができます。
ここでは、差し押さえがどのような流れで行われるのか、そして何が差し押さえの対象になり、何が守られるのかをわかりやすく説明します。
差し押さえは、債権者が勝手に財産を持っていく行為ではありません。
必ず裁判所が関与し、法律で決められた手順を踏んで行われます。
まず、債権者は裁判所に対して、支払督促や訴訟といった手続きを行います。
これに対して何も対応しなかったり、裁判で負けて判決が確定したりすると、債権者は「この借金を回収してよい」という裁判所のお墨付きを得ます。
その後、債権者が差し押さえを申し立て、裁判所が内容を確認したうえで「差押命令」を出します。この命令は、本人だけでなく、勤務先の会社や銀行などの第三者にも送られます。
たとえば、給料の差し押さえであれば会社に、預金の差し押さえであれば銀行に命令が届きます。命令を受け取った会社や銀行は、法律に従って給料や預金の一部を債権者に支払う義務を負います。
このように、差し押さえは
という流れで進みます。予告通知や裁判所からの書類が届いた段階であれば、まだ対応できる余地は残されています。
差し押さえの対象になる財産は法律で決まっており、持っているものすべてが対象になるわけではありません。
ただし、現金化しやすいものは優先的に差し押さえられる傾向があります。
最も多いのが給与です。給料は毎月安定して入るため、差し押さえの対象になりやすい財産です。
差し押さえが行われると、原則として手取り額の4分の1、または手取りが44万円を超える部分が天引きされ、完済するまで続きます。ボーナスや退職金も対象になることがあります。
次に多いのが預金口座です。
裁判所から銀行に差押命令が届いた時点で、口座は凍結され、その時点の残高が差し押さえられます。
給与と違い、一度に全額が対象になる可能性があるため、生活費の支払いに支障が出ることがあります。
そのほか、状況によっては次のような財産も対象になります。
ただし、手続きの手間や費用を考えると、実務上はまず給与や預金から差し押さえられるケースが多いのが実情です。
差し押さえがあっても、無一文になるわけではありません。
日本の法律では、生活を維持するために必要な財産は「差押禁止財産」として守られています。
給料は、全額が差し押さえられることはありません。
原則として手取り額の4分の3は必ず手元に残るように決められており、最低限の生活費が確保される仕組みになっています。
また、日常生活に欠かせない家財道具も差し押さえの対象外です。たとえば、
などは、一般家庭で使う範囲であれば守られます。
テレビやエアコンも、常識的な台数であれば差し押さえられないことがほとんどです。
さらに、仕事に必要な道具、実印、仏壇なども保護されます。
年金や生活保護費、児童手当といった公的な給付金も、原則として差し押さえは禁止されています。
ただし、これらのお金が銀行口座に振り込まれた後は「預金」として扱われ、差し押さえの対象になる場合があるため注意が必要です。
差し押さえは厳しい制度ですが、生活を守るためのルールもきちんと用意されています。
差し押さえや借金の問題は、自分一人で何とかしようとすると状況を悪化させてしまうことが少なくありません。
法律の知識がないまま対応すると、不利な条件を受け入れてしまったり、差し押さえの手続きを止められずに進んでしまったりする危険があります。
弁護士に相談することは、単に手続きを代わりにやってもらうという意味ではありません。
差し押さえから生活を守り、あなたの状況に合った解決方法を一緒に考えてもらうための、最も確実な手段です。
ここでは、弁護士に相談することで得られる3つのメリットを説明します。
弁護士に依頼すると、まず債権者に「受任通知」が送られます。
これは「今後の連絡や手続きは、すべて弁護士を通してください」という正式な通知です。
この受任通知が届くと、原則として債権者は本人に直接、電話や郵便で取り立てをすることができなくなります。
毎日のように続いていた督促の連絡が止まり、精神的な負担が大きく軽減されます。
また、差し押さえの手続きが本格的に始まる前であれば、弁護士が介入することで、債権者が差し押さえをいったん見送るケースもあります。
法的な手続きには時間と費用がかかるため、話し合いによる解決を選ぶことがあるからです。
すでに裁判の手続きが進んでいる場合でも、弁護士であれば状況に応じた対抗手段をすぐに検討できます。
一人では止められない流れでも、専門家が入ることでブレーキをかけられる可能性が高まります。
借金問題の解決方法には、任意整理、個人再生、自己破産など、いくつかの選択肢があります。
どれが正解かは、人によってまったく異なります。
インターネットの情報だけを見て判断すると、
「家を残したいから個人再生しようかな」や「破産は避けたいから任意整理しよう」と思い込んでしまいがちですが、収入や借金額によっては、その方法が使えないこともあります。
弁護士は、あなたの収入、借金の総額、財産の有無、家族の状況、そして今後の希望を整理したうえで、現実的に可能な方法を示してくれます。
「この条件なら任意整理で返済できる」「この状況なら自己破産で生活を立て直す方が安全」といったように、具体的な道筋を明確にしてもらえます。
自分だけで悩んでいると選択肢が見えなくなりがちですが、専門家の視点が入ることで、最善の解決方法がはっきりします。
債務整理の手続きは、専門知識が必要で、内容も非常に複雑です。
債権者との交渉では、相手は回収のプロであり、個人が対応すると不利な条件を提示されることも少なくありません。
また、個人再生や自己破産では、裁判所に提出する多くの書類を正確に作成する必要があります。
書類に不備があると、手続きが遅れたり、やり直しになったりすることもあります。
弁護士に依頼すれば、こうした交渉や手続きをすべて任せることができます。
債権者とのやり取りや書類作成、裁判所への対応まで代理で進めてもらえるため、あなたは生活を守りながら解決を待つことができます。
精神的な負担が大きく減るだけでなく、手続きのミスを防ぎ、より安全な形で問題を解決できる点も大きなメリットです。
専門家が味方についているという安心感は、再スタートに向けた大きな支えになります。
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任意整理を選ぶかどうかは、内容よりも「動くタイミング」が結果を大きく左右します。
まだ大丈夫だと思って先送りにすると、任意整理という選択肢そのものが使えなくなる可能性があります。
任意整理は、裁判所を通さずに債権者と話し合い、返済条件を見直してもらう手続きです。
そのため、相手が交渉に応じてくれる段階でなければ成立しません。時間が経つほど状況は悪化し、より重い手続きしか選べなくなります。
なぜ「今」動く必要があるのか、具体的に見ていきましょう。
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産という方法がありますが、どれを選べるかは状況次第です。
特に任意整理は、早い段階でしか使えない手続きです。
債権者が裁判を起こし、判決が確定してしまうと、「もう話し合いは不要」と判断され、任意整理の交渉に応じてもらえなくなることがほとんどです。
その結果、差し押さえを前提とした回収が進められます。
こうなると、比較的負担の少ない任意整理は選べず、個人再生や自己破産といった、生活への影響が大きい手続きを検討せざるを得なくなります。
早い段階であれば、「特定の借金だけ整理する」「車や生活に必要なものを守る」といった柔軟な調整も可能です。
選択肢があるうちに動くことが、生活を守るための重要なポイントです。
差し押さえが実行されると、生活への影響は一気に現れます。
給与の差し押さえでは、原則として手取り額の4分の1が毎月引かれます。
たとえば、手取り20万円の人であれば、5万円が差し引かれ、15万円で生活しなければなりません。
余裕のない家計では、家賃や光熱費の支払いが難しくなり、生活が立ち行かなくなることもあります。
さらに、差し押さえは勤務先にも知られます。裁判所から会社に通知が届き、給与計算を通じて回収が行われるため、職場に借金問題が伝わることは避けられません。
法律上、差し押さえを理由に解雇されることはありませんが、職場での居心地が悪くなり、自ら退職を選んでしまう人もいます。
差し押さえは、お金だけでなく、仕事や精神面にも大きな負担を与えます。
借金問題の影響は、本人だけにとどまりません。給料が減れば生活費が足りなくなり、家族に我慢をさせてしまう場面も増えます。
また、差し押さえが進めば、自宅への通知や給与明細の変化から、家族に借金の事実が知られる可能性も高まります。
家を手放すことになれば、引越しや転校といった大きな負担を家族にかけることになります。
任意整理を早めに検討すれば、こうした影響を抑えられる可能性があります。
裁判所を通さない手続きのため、家族に知られずに進められるケースも多く、生活に必要な財産を残したまま返済計画を立て直すことができます。
毎月の返済額が減り、督促も止まれば、家庭内の不安も和らぎます。
今の生活と家族の日常を守るためにも、問題が深刻になる前に動くことが大切です。
弁護士に相談したいと思っても、「費用が高そうで払えない」と感じて、行動を止めてしまう人は少なくありません。
しかし実際には、手元にお金がない状況でも依頼できる仕組みが用意されているケースがほとんどです。
ここでは、任意整理・個人再生・自己破産それぞれの弁護士費用の相場と、無理なく支払うための考え方をわかりやすく説明します。
あらかじめ目安を知っておくことで、安心して相談に進めるようになります。
任意整理の費用は、整理する借金の件数によって決まるのが一般的です。
相場としては、1社あたり3万円〜5万円前後がひとつの目安になります。
たとえば、3社分の借金を整理する場合、合計で10万円〜20万円程度になるケースが多く見られます。
裁判所を使わない手続きのため、他の債務整理と比べて費用を抑えやすいのが特徴です。
多くの法律事務所では分割払いに対応しており、依頼後に返済が止まった分を弁護士費用の支払いに回すことができます。
月々数万円程度から支払えるケースも多く、初期費用が用意できなくても相談を諦める必要はありません。
個人再生は裁判所を通す手続きのため、任意整理より費用は高くなります。
弁護士費用の相場は、おおむね30万円〜50万円程度です。
これとは別に、裁判所に納める実費として数万円がかかるほか、地域やケースによっては「個人再生委員」の費用が追加で必要になることもあります。
一見すると高く感じますが、個人再生では借金が大幅に減るのが大きな特徴です。
借金が数百万円単位で減額されるケースも多く、結果的に費用以上のメリットが得られることも珍しくありません。
支払いは、手続き期間中に分割で支払う方法が一般的で、すぐに全額を用意する必要はありません。
自己破産の費用は、状況によって幅があります。財産がほとんどない場合は、20万円〜30万円程度が相場です。
一方、一定の財産がある場合などは手続きが複雑になり、30万円〜40万円程度かかることがあります。
また、ケースによっては裁判所に納める費用が別途必要になることもあります。
自己破産を検討する人は、経済的に厳しい状況にあることが前提です。
そのため、法テラスの制度を利用して、弁護士費用を立て替えてもらい、月々数千円から分割で支払う方法を選べる場合もあります。
多くの事務所では、「お金がないから依頼できない」という事態にならないよう、柔軟な支払い方法を用意しています。
費用の不安は、相談時に正直に伝えることで、現実的な解決策を提案してもらえます。
弁護士費用は決して安くはありませんが、差し押さえや借金問題を放置したまま生活が崩れていくリスクと比べれば、将来への投資と考えることができます。
まずは相場を知り、早めに相談することが大切です。
債務整理や借金問題の相談先をお探しならこちら|債務急済
弁護士に相談しようと思っても、「どこに頼めばいいのかわからない」「強い口調で責められたらどうしよう」と不安になる方は多いです。
特に差し押さえが迫っている状況では、弁護士選びを間違えると、対応が遅れてしまうリスクもあります。
ここでは、債務整理や差し押さえの問題を安心して任せられる弁護士を見極めるために、必ず押さえておきたい3つのポイントを解説します。
弁護士にはそれぞれ得意分野があります。
差し押さえへの対応や債務整理を任せるなら、この分野の経験が豊富な弁護士を選ぶことが重要です。
実績のある事務所は、債権者ごとの対応の違いや、裁判所の運用をよく理解しています。そのため、交渉がスムーズに進みやすく、結果にも差が出やすくなります。
事務所のホームページで「債務整理の相談実績」「解決件数」などを確認するほか、相談時に「給与の差し押さえが関係する案件を扱ったことはありますか」と具体的に聞いてみるのも有効です。
債務整理を多く扱っている事務所ほど、相談体制が整っており、安心して任せやすい傾向があります。
弁護士費用は決して安くないため、料金がわかりやすいかどうかは非常に重要です。
相談の段階で、最終的にいくらかかるのかを具体的に説明してくれる事務所を選びましょう。
「着手金はいくらか」「追加費用は発生するのか」「分割払いは可能か」といった点を、曖昧にせず答えてくれるかどうかが判断基準になります。
必要であれば、見積もりを出してもらうのもおすすめです。
また、説明の仕方にも注目してください。専門用語ばかり使わず、「なぜこの手続きが向いているのか」「どんな注意点があるのか」を、かみ砕いて説明してくれる弁護士であれば信頼しやすいでしょう。
威圧的な態度ではなく、こちらの話をきちんと聞いてくれるかどうかも、大切なポイントです。
差し押さえが近い場合、対応の早さは非常に重要です。問い合わせをしてから何日も返事がないような事務所では、緊急の対応が間に合わない可能性があります。
「即日相談が可能か」「土日や夜間にも対応しているか」といった点は、事前に確認しておきましょう。
受任通知を早く送れるかどうかは、結果を大きく左右します。
また、最初に対応する事務スタッフの印象も参考になります。
不安な気持ちで連絡したときに、丁寧で落ち着いた対応をしてくれる事務所は、全体のサポート体制が整っていることが多いです。
迅速で親身な対応をしてくれる弁護士は、差し押さえという不安な状況を一緒に乗り越える心強いパートナーになります。
差し押さえは、何もできずに受け入れるしかないものではありません。
通知が届いた段階でも、すでに差し押さえが始まりかけている状況でも、正しく行動すれば状況を立て直せる可能性は残されています。
一番避けるべきなのは、不安や恐怖から何もせずに時間を過ごしてしまうことです。
対応が遅れるほど、債権者の手続きは進み、選べる解決方法は少なくなっていきます。反対に、今すぐ動けば、任意整理を含めた複数の選択肢を検討できる余地があります。
まずは、督促状や裁判所からの書類、給与明細など、手元にある資料をまとめてください。そして、できるだけ早く弁護士の無料相談に連絡を入れましょう。
弁護士に相談することで、状況を客観的に整理でき、取るべき行動がはっきりします。受任通知が送られれば、督促や連絡が止まり、生活を立て直すための時間を確保できる可能性もあります。
借金の相談をすることは、決して恥ずかしいことではありません。専門家は、同じような悩みを抱える多くの人を日々サポートしています。
自分自身と家族の生活を守るために、できることはまだあります。
今日、この瞬間から動き出すことが、差し押さえを防ぐための最も確実な第一歩です。
この記事の監修者
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