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債務整理の相場はいくら? 資金なしでも行うことができるかを解説!

お金の悩み

2026.04.292026.04.29 更新

借金の返済に追われ、債務整理の申し立てを検討しているものの、手続きにかかる費用が気になり、判断を後回しにしてしまってはいませんか。

たしかに、債務整理を進めるうえで一定の費用は必要です。ただし、その金額は手続きの種類によって大きく異なります。

費用面への過度な不安から判断を先延ばしにしてしまうと、結果として利息や遅延損害金の影響で、債務状況がさらに厳しくなる恐れがあります。

本記事では、債務整理の種類ごと(任意整理・個人再生・自己破産・特定調停)に、それぞれの費用の目安や、督促が止まるまでの具体的な流れについて詳しく解説します。

1. 種類ごとの費用の相場

種類ごとの費用の相場

債務整理には主に4つの手続きがあり、費用相場や内訳の構造がそれぞれ大きく異なります。

まずは各手続きの費用項目を横並びで比較し、全体でいくらかかるのか目安を把握しましょう。

手続きの種類相談料着手金解決報酬金過払金報酬金その他(実費など)
任意整理無料相談が主流1社2〜4万円1社2万円程度回収額の20%1社数千円程度
個人再生無料相談が主流30〜50万円ゼロの事務所が多いなし15〜25万円程度
自己破産無料相談が主流20〜40万円ゼロの事務所が多いなし1万〜50万円以上
特定調停無料相談が主流なしなしなし1社数千円程度

1-1. 任意整理|1社あたり4〜7万円が目安

任意整理は裁判所を通さず、弁護士や司法書士が債権者と直接交渉して借金を減額する手続きです。

裁判所費用がかからないため、他の手続きに比べて初期負担を低く抑えられるのが特徴です。

費用は借金の総額ではなく、整理の対象とする債権者の社数に比例して増減します。

任意整理の費用を構成する主な内訳は以下の通りです。

  • 着手金:契約時に事務所へ支払う1社2〜4万円の基本費用
  • 解決報酬金:債権者との和解成立時に発生する1社2万円程度の成果報酬
  • 過払金報酬金:払いすぎた利息を取り戻した際に回収額の20%を支払う費用

借入先が3社なら約12〜21万円、5社なら約20〜35万円が相場となります。

一括払いが難しい場合でも、受任通知の発送で督促を止め、その間に分割払いで費用を積み立てられます。

毎月の返済額と減額効果を見比べ、費用倒れにならないか事前に専門家へ確認しましょう。

1-2. 個人再生|総額50〜80万円と高額になる理由

個人再生は住宅などの財産を残しながら、借金総額を大幅に減額できる制度です。

個人再生の場合、弁護士費用に加えて、裁判所費用が発生するため全体の総額がやや高くなります。

着手金と実費を合わせると、手続き全体の総額が50〜80万円に膨らむのが一般的です。

総額が高額になる理由として、以下の裁判所関連費用があげられます。

  • 個人再生委員の報酬:裁判所の代わりに財産調査を行う委員へ支払う15〜25万円の費用
  • 官報公告費:政府が発行する機関紙に自身の氏名や住所が掲載されるための費用
  • 各種実費:裁判所を利用するための収入印紙代や郵便切手代などの諸経費

弁護士の着手金相場は30〜50万円程度で、依頼する事務所の料金体系によって幅があります。費用負担は大きいものの、条件を満たせば借金が最大10分の1まで減額されるのが大きなメリット。手持ち資金がなくても、受任通知後の積立制度を利用して負担を平準化できます。

1-3. 自己破産|状況(同時廃止・管財事件)次第で変動

自己破産の費用は、保有する財産の状況により手続きの種類が変わり大きく変動します。

財産がほとんどない「同時廃止」の場合、裁判所への実費は1〜3万円程度。弁護士の着手金を含めても、同時廃止なら総額20〜30万円前後で安く収まるでしょう。

一方で一定以上の財産がある場合は、以下の理由で費用が数十万円単位で跳ね上がります。

  • 予納金の追加:財産を換価する「管財事件」となり裁判所へ20万円以上の納付が必要
  • 対象財産の基準:保有する車や保険の解約返戻金が20万円を超える場合に適用されるリスク
  • 事業主の扱い:個人事業主や法人代表者も原則として予納金が高額な管財事件の対象

弁護士へ依頼することで、予納金が安く抑えられる「少額管財」を利用できる場合もあります。

高額な予納金の確保が難しい場合は、法テラスの民事法律扶助の利用を検討しましょう。詳細は後ほど解説します。

2. 減額効果と「費用倒れ」を防ぐ判断基準

減額効果と「費用倒れ」を防ぐ判断基準

借金問題の抜本的な解決を図るには、債務整理による減額効果と、支払う専門家費用のバランスを正確に見極める必要があります。

専門家への依頼費用が借金の減額分を上回る「費用倒れ」を防ぐためには、弁護士と司法書士の業務範囲の違いを知ることが重要です。

依頼先を選ぶ明確な基準となるのが、1社あたりの借入残高によって対応可否が決まる「140万円の壁」というルールです。

1社につき140万円以下の借金であれば、基本報酬などの費用相場が比較的安価に設定されている司法書士への依頼が選択肢に入ります。

一方で、1社でも借入額が140万円を超える場合は、債務者の代理人として交渉を行うことができるのは弁護士のみとなります。

2-1. 任意整理シミュレーション|月々の支払いはいくら減るのか

任意整理を行う最大のメリットは、将来発生する利息を全額カットし、純粋な元金のみの返済へ切り替えられる点にあります。

複数社からの借り入れで膨らんだ借金300万円を5年(60回)で完済するケースを想定し、実際の減額効果を確認してみましょう。

一般的な年利15%でこれまで通り返済を続けた場合と、専門家による任意整理の交渉が成立した場合の違いは以下の通りです。

  • 整理前:毎月元金と高額な利息を支払い続ける必要があるため月額約7万2千円の重い負担
  • 整理後:将来利息がゼロになり純粋な元金を分割するだけの月額5万円に減少
  • 支払総額:約120万円以上の利息負担が消滅しトータルで大幅な減額効果を実現

月々の返済額を約2万円以上減らし、無理のない生活再建を図れるケースが多く存在します。

ただし、利息カットで得られた減額幅よりも、専門家に支払う報酬総額が高くなってしまうと本末転倒です。

特に複数社から借り入れている場合は、1社ごとの着手金や基本報酬が積み重なり費用が膨らむ恐れがあるため、注意が必要です。

依頼前には事務所の無料相談を活用し、返済軽減額と依頼費用の詳細なシミュレーションを必ず提示してもらいましょう。

2-2. 法テラス利用の注意点と「持ち込み方式」の活用法

手元にまとまった資金がなくても専門家へ依頼できる手段として、法テラス(民事法律扶助制度)の利用が挙げられます。

この制度の最大の特徴は、弁護士や司法書士への依頼費用を国が立て替えてくれるため、初期費用ゼロで債務整理の手続きを進められる点です。

しかし、法テラスの窓口へ直接出向いて債務整理の利用手続きを進める場合、以下のような見過ごせないリスクがあります。

  • 審査期間:通過までに数週間から1ヶ月程度かかりその間も厳しい督促が継続するリスク
  • 担当者:国が順番で選任するため債務整理事件に不慣れな専門家にあたる可能性
  • 利用条件:月収や保有資産が一定基準を下回る生活困窮者のみに限定される厳しい対象枠

審査結果を待っている間に債権者から裁判を起こされ、給与などを差し押さえられるリスクがある点は把握しておく必要があります。

こうしたリスクを回避するためにも、法テラスの安価な費用立て替え制度を活用する「持ち込み方式」の利用がオススメです。

「持ち込み方式」とは、法テラスとあらかじめ契約を結んでいる弁護士や司法書士の事務所へ、自ら直接相談に行く方法を指します。

ご自身で債務整理の実績がある信頼できる専門家を選んで依頼した上で、法テラスの費用立て替え制度だけを適用させることが可能です。

これにより、専門家の受任通知で督促を即座にストップさせながら、無理のない月々の分割払いで手続きを進められます。

3. 任意整理で後悔しない!事務所選びと「隠れコスト」対策

事務所選びと「隠れコスト」対策

「任意整理の費用を安価に抑えたい」という債務者側の切実な心理につけ込む、巧妙な料金トラブルが生じるケースも少なくありません。

一見安く見える広告であっても、最終的な支払総額が相場を大きく超えてしまう恐れもあるので、依頼先を選択する際には、慎重な判断が必要です。

3-1. 「着手金0円」の裏に隠れた罠

「初期費用なしで今すぐ督促ストップ」といった魅力的な広告には十分な注意が必要です。

着手金が無料であっても、別の名目で高額な費用が請求される「隠れコスト」が存在するためです。

注意すべき「隠れコスト」の典型的な手口は以下の通りです。

  • 事務所が毎月の返済を代行する際に数千円ずつ上乗せされる送金代行手数料や口座管理費
  • 債権者とのやり取りにかかる実費名目として請求される高額な通信費や書類作成料
  • 減額の成功報酬とは別に請求される曖昧な基準の特別解決金や事務手数料

細かな名目の請求が積み重なると、結果的に支払総額が相場より高くなる場合があります。任意整理を依頼する際には、基本料金の内訳だけを見て焦って判断するのは非常に危険です。

依頼前に「最終的にかかる費用の総額見積もり」を必ず書面で提示してもらい、リスクを回避しましょう。

3-2. 分割払いの罠

費用の分割払いに対応している事務所を選ぶ際にも、思わぬ落とし穴が潜んでいるため注意が必要です。

分割費用の積立が完全に終わるまで、債権者との和解交渉を始めない事務所があるためです。

受任通知の発送によって督促自体が停止したとしても、交渉が放置される期間で借金が膨らむ可能性があります。

和解交渉が長期間放置されることで生じる具体的なリスクは以下の通りです。

  • 専門家への費用積立中に発生した多額の遅延損害金が借金残高へそのまま加算されるリスク
  • 遅延損害金によって借金総額が膨れ上がり、本来得られるはずだった減額効果が相殺される事態
  • 交渉されない期間が長引くことで債権者がしびれを切らし、強制的に裁判を起こしてくる危険性

手持ち資金がない方にとって分割払いは便利ですが、和解交渉に着手するタイミングの確認は必ず行いましょう。

専門家との面談や無料相談を行う際には、必ず「いつ債権者との和解交渉がスタートするか」尋ねるようにしましょう。

4. 手持ち資金ゼロから最短即日で督促を止める手順

手持ち資金ゼロから最短即日で督促を止める手順

手持ち資金がなかったとしても、専門家へ依頼すれば最短即日で督促を止められる場合があります。

弁護士や司法書士が依頼を受けると、貸金業者に対して「受任通知」という法的な書面が直ちに発送されます。

この通知が貸金業者に届いた時点で、債務者への直接の取り立てや督促は止まります。

督促と返済が止まっている数ヶ月間の猶予を利用して、無理なく債務整理の費用を積み立てていくことが重要です。

手持ち資金がない状態からどのように手続きが進むのか、時系列の手順を確認してください。

  1. STEP1:初回無料相談を利用した委任契約の即日締結
  2. STEP2:受任通知の発送による直接督促と返済の即時ストップ
  3. STEP3:返済ストップ期間を活用した無理のない費用の分割積立

まずは無料相談を実施している事務所へ連絡し、現在の借金総額や毎月の家計状況を正確に伝えます。手持ち資金がない現状を隠さずに伝え、費用の分割払いや後払いに対応可能かを確認しましょう。

総額費用や支払いスケジュールに納得できた場合のみ委任契約を結び、正式に専門家へ依頼をします。

契約手続きが完了次第、専門家はすべての借入先に対して速やかに受任通知を発送します。受任通知が債権者に届いたその日から、電話や郵便物による直接の督促が法的に禁止されます。

同時に毎月の借金返済も一時的にストップするため、精神的な負担から解放されて、生活の立て直しを図れるでしょう。

借金の返済が完全に止まっている期間を活用し、債務整理に必要な手続き費用の分割積立を開始します。これまで毎月貸金業者へ支払っていた金額の範囲内で、少しずつ事務所へ費用を納める安心の仕組みです。

手持ち0円からスタートしても、この積立が完了した段階で安全に業者との借金減額交渉が始まります。

この記事の監修者

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債務急済運営事務局

株式会社WEBYの法務急済運営事務局。全国400以上の弁護士・司法書士のWEBマーケティング支援に従事。これまでに法律ジャンルの記事執筆・編集を1000記事以上担当。WEBコンサルやHP制作、SEO対策、LMC(ローカルマップコントロール)など様々な支援を通じて法律業界に精通。これらの経験を基に企業法務の際に必要な情報や適切な弁護士・司法書士を紹介している。

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