債務整理
2025.01.30 ー 2025.12.29 更新
借金の返済が遅れていると、「催告書(さいこくしょ)」という書類が届くことがあります。
催告書は、一般的な督促状とは異なり、法的な手続きに進む前の段階で送られる重要な通知です。
単なる支払いのお願いではなく、今後の対応によっては法的手続きにつながる可能性がある点に注意が必要です。
この記事では、催告書と督促状の違いをはじめ、届いたときに確認すべきポイント、放置した場合に起こり得る影響、そして状況に応じた適切な対応方法を、順を追って解説します。
突然届いた書類に戸惑っている方が、落ち着いて状況を整理し、次の行動を考えるための参考にしてください。
こんな人におすすめの記事です。
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借金の返済が遅れると、金融機関や貸金業者から「催告書」という書類が届くことがあります。
これは、これまでの「督促状」とはちがい、法的な手続きに進む前に送られる、重要な書面です。
まずは、催告書の意味や法律上の位置づけ、督促状とのちがいを理解しましょう。
催告書とは、貸している側(債権者)が、返していない側(債務者)に対して、支払いや契約の義務を正式にもとめるための書類です。
これは「催告」と呼ばれ、支払いを一時的に止める効果があります。実際には、裁判や支払督促、差し押さえなどの手続きに入る前に送られることが多く、「これ以上待てない」という意味となります。
催告書には、おもに次のような内容が記されています。
この書類が届く時点で、話し合いによる解決はむずかしいと判断され、債権者が強制的な回収も考えている状態です。
支払いが遅れたときにまず届くのが「督促状」です。これは、入金のうっかり忘れなどを知らせ、再引き落としの予定を伝えるなど、事務的な内容が中心です。
一方、「催告書」は、契約違反を前提に、一括返済の請求や法的手続きの可能性を伝える書類です。
債権者が話し合いによる解決はむずかしいと判断した段階で送られることが多く、対応を後回しにしにくい状況です。
督促状と催告書の違いは、以下のとおりです。
督促状と催告書は、意味合いが大きく異なることをまず理解しましょう。
催告書が届いたときは、すでに法的対応が視野に入っている段階です。放っておくと選択肢が絞られることもあるため、内容をしっかり確認しておくことが大切です。
催告書は、支払い状況や連絡状況などにより、次のような場合に送付されることがあります。
いずれの場合も、債権の管理段階が、通常の督促から次の対応へと進んだことを示すと考えられます。
必要以上に不安を感じる必要はありませんが、状況を把握するためにも、内容を落ち着いて確認することが大切です。
催告書とは?督促状との違いと無視した場合のリスク・正しい対応法を解説
借金の返済が遅れていると、「催告書(さいこくしょ)」という書類が届くことがありま...
催告書が届いた場合、まず確認したいのが差出人です。差出人によって、現在の債権管理の段階や、今後想定される手続き、対応の緊急度が異なります。
契約しているクレジットカード会社や消費者金融、銀行名義で届く場合です。この場合、債権はまだ原債権者(元の貸主)が管理している状態と考えられます。
多くの金融機関では、社内の債権管理部門が回収業務を行っています。この段階であれば、原債権者の窓口と話し合いを行える余地が残っていることもあります。
ただし、すでに「法的措置を検討する段階」に入っていることが多く、対応を先延ばしにするのは望ましくありません。
放置を続けると、債権回収会社への委託や譲渡へ進む可能性があります。
「〇〇債権回収株式会社」「〇〇サービサー」などの名称で届くケースです。
債権回収会社(サービサー)とは、法律に基づき、法務大臣の許可を受けて債権の管理・回収を行う専門業者です。
これは、原債権者が自社での回収は難しいと判断し、回収業務を委託した、または債権そのものを譲渡したことを意味します。
サービサーは不良債権回収を専門としており、手続きは法律に沿って、比較的速やかに進められます。
原債権者に直接相談することはできなくなり、事務的に法的手続きへ移行する可能性が高い段階といえます。
法律事務所や弁護士の名義で催告書が届くケースです。
これは、債権者が弁護士に対して、債権回収や訴訟対応を正式に依頼したことを示しています。
この段階では単なる督促にとどまらず、訴訟提起、支払督促の申立て、強制執行の準備などが視野に入っているのが一般的です。
弁護士からの通知を放置すると、裁判所を通じた手続きに直結するため、深刻度は非常に高い状況といえます。
催告書と、裁判所から届く書類は性質が異なります。混同しないよう注意が必要です。
特別送達が届いた時点で、法的手続きは開始されています。2週間以内に所定の書類を提出しないと、相手の主張を認めたものとして扱われるため注意しましょう。
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催告書を受け取ったときは、慌てて判断せず、まずは書かれている内容を一つずつ確認することが大切です。
事実関係を整理するために、次の点を順にチェックしてみましょう。
金額・期限・契約内容を整理して確認することで、催告書の内容を正しく理解し、次に取るべき対応を落ち着いて判断しやすくなります。
催告書の形式を装った架空請求の可能性もゼロではありません。次の点を確認してみてください。
不審な点がある場合は、記載された連絡先ではなく、当該企業の公式サイト等で確認した正規の窓口へ問い合わせるか、消費生活センター等へ相談してください。
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ここでは、催告書が持つ性質と、対応しないまま放置した場合に起こることを整理します。
催告書は、あくまで債権者からの支払いを求める通知です。それ自体に、給与や預金を差し押さえるといった強制執行を行うことはありません。
日本で強制執行を行うためには、裁判所の手続きを経て、「債務名義」と呼ばれる公的な根拠を取得する必要があります。具体的には、確定判決や、仮執行宣言付きの支払督促、和解調書、公正証書などがこれにあたります。
そのため、催告書が届いたという理由だけで、直ちに財産が差し押さえられることはありません。
催告書が内容証明郵便で送付された場合、時効の完成を一定期間先送りする効果があります。
ただし、これはあくまで一時的なもので、時効期間が最初からやり直しになるわけではありません。
時効が更新され、期間がゼロから再スタートするのは、主に次のような場合です。
債権者は催告書によって時効の完成を阻止しつつ、その間に訴訟準備を進めることが一般的です。
催告書に強制執行の効力がないからといって、何もせずに放置することはおすすめできません。
債権者にとって、催告書の送付は、裁判を起こす前の重要な段階です。これに対して反応がない場合、「任意での支払いは期待できない」と判断され、訴訟や支払督促といった法的手続きへ進む可能性が高まります。
裁判所の手続きが始まり、適切な対応をしないまま期限を過ぎると、債権者の主張どおりの内容で手続きが確定してしまいます。
その結果、強制執行が可能な状態になってしまいます。
催告書を放置することは、こうした流れを早めてしまう要因になり得る点を、理解しておくことが大切です。
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催告書を受け取った後どのように対応すべきかは、実際に支払いが可能かどうかによって変わります。
請求されている金額(元金・利息・遅延損害金を含む)を、指定された期限までに一括で支払える場合は、全額を支払うことが基本となります。
支払いが完了すれば、債務不履行の状態は解消されます。その後、行き違いによる再度の督促を防ぐため、債権者に連絡して完済したことを伝えておくと安心です。
また、後日のトラブルを避けるためにも完済証明書の発行や必要に応じて契約書を戻してもらうように依頼しましょう。
なお、返済資金を用意するために新たな借入を行うことは、返済負担をさらに重くするおそれがあるため、慎重な判断が必要です。
一括での支払いが難しい場合でも、放置するのは避けるべきです。次のような対応が考えられます。
専門家が介入することで、債権者との直接のやり取りを任せられる点も、大きなメリットといえます。
催告書への対応を先延ばしにし、無視し続けることには、次のような実質的な不利益があります。
催告書は、問題が表面化している段階の通知です。不安を抱え込まず、状況に応じた対応を早めに検討することが、結果的に負担を軽くすることにつながります。
催告書を受け取ったにもかかわらず、対応しなかった場合、最終的には差し押さえなどの強制執行にすすむ可能性があります。
いきなり差し押さえになるわけではありませんが、何もしないままでいると、段階的に状況は悪化していきます。ここでは、その流れを時系列で整理します。
この段階では、まだ話し合いで解決できる可能性があります。
催告書を無視すると、「期限までに全額を支払ってください」という一括請求の書類が届くことがあります。あわせて、電話や書面での連絡が増えることも少なくありません。
ただし、この時点ではまだ裁判は始まっていません。
弁護士や司法書士に相談すれば、
といった話し合いによる解決ができる余地が残っています。
支払いも連絡もない状態が続くと、相手は裁判の準備を始めます。
この段階になると、
といった裏側の手続きが進められます。
この時期、一時的に連絡が来なくなることがありますが、「もう大丈夫」という意味ではありません。水面下で裁判に向けた準備が進んでいると考えたほうが安全です。
裁判所から書類が届いた時点で、状況はかなり深刻です。
裁判所からは、「訴状」や「支払督促」といった書類が、必ず本人に届く方法で送られてきます。これを受け取らなかったり、何も対応しなかった場合でも、「届いたもの」として手続きは進みます。
期限までに書類を出さないと、相手の言い分がそのまま認められ、差し押さえに進むための手続きが確定してしまいます。
裁判で支払いが確定すると、給料や預金などが強制的に取り上げられる可能性があります。
裁判で「支払う義務がある」と判断されると、相手は裁判所を通じて、強制的にお金を回収する手続きに進みます。これが、いわゆる差し押さえです。
差し押さえの対象になるものには、次のような例があります。
このように、差し押さえに進んでしまうと、生活への影響が長く続き、自分の意思で止めることが難しくなります。
だからこそ、催告書が届いた段階で状況を把握し、差し押さえに進む前に対応することが何より大切です。
早めに専門家へ相談すれば、この最終段階に入る前に解決の道を選べる可能性があります。
専門家に無料相談はこちら>>(債務の問い合わせリンク)
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催告書が届いた段階で専門家に相談すれば、選べる解決方法が多く残ります。何もしないまま時間が経つと、選択肢は減り、対応も厳しくなっていきます。
ここでは、早めに相談することで得られる具体的なメリットを説明します。
借金問題の解決方法には、主に次の3つがあります。
催告書が届いたばかりの段階であれば、話し合いによる解決を選べる可能性が高いのが特徴です。
一方で、裁判が進み、給料の差し押さえが始まると、選べる方法が限られてしまうこともあります。
だからこそ、「まだ大丈夫そうな今」の相談が重要です。
専門家に正式に依頼すると、直接の督促が止まることがあります。
弁護士や司法書士に依頼すると、専門家から相手に「今後は本人ではなく、こちらへ連絡してください」という通知が送られます。
この通知が届くと、
といった行為は、原則としてできなくなります。また、手続きの準備中は、いったん返済が止まるケースも多く、生活を立て直す時間が生まれます。
精神的な負担が大きく軽くなる点も、相談する大きなメリットです。
お金がない状態でも、相談することはできます。借金の相談は、多くの法律事務所や司法書士事務所で初回無料で受け付けています。
そのため、
といったことを、費用をかけずに確認できます。
「相談するお金がないから無理」と諦める必要はありません。まずは話を聞いてもらうだけでも、状況は大きく整理できます。
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催告書が届いたら、放置せずに早めに動くことが大切です。
催告書は、支払いの遅れについて「このままでは次の段階に進みますよ」と知らせる書面です。何もしないまま時間が経つほど、選べる対応は少なくなっていきます。
一方で、催告書の段階であれば、まだ対応できる余地が残っていることも多いのが事実です。内容をきちんと確認し、自分の状況に合った対処を考えることで、事態が深刻になる前に立て直せる可能性があります。
そんなときは、一人で判断しようとしなくて大丈夫です。
無料相談を利用すれば、
など、落ち着いて整理できます。
催告書は、状況を悪化させるためのものではなく、立て直すためのきっかけにもなります。不安を抱え込まず、できるところから行動を始めてみてください。
この記事の監修者
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