任意整理
2026.03.05 ー 2026.03.05 更新
「任意整理したら、カードはもう使えなくなるのか」と不安を感じる方は少なくありません。実際は整理の対象カードだけでなく、対象外のカードも更新や途上与信で順次停止される可能性があります。
公共料金やサブスクの支払いにまで影響が及ぶため、事前の準備が欠かせません。ここでは、カードが止まる仕組みや代替の決済手段、完済から約5年後に再取得する手順を解説します。
こんな人におすすめの記事です。
記事をナナメ読み
手続きを進めると、原則としてカードは利用できなくなります。事前に仕組みを把握しておけば、生活への影響を最小限に抑えられます。
カード利用への影響について、以下の3点を確認しておきましょう。
流れを事前に把握しておけば、支払いの切り替え準備もスムーズに進みます。
弁護士や司法書士が受任通知を送付すると、対象カードは即日あるいは数日以内に利用停止となります。受任通知とは、依頼を受けた専門家がカード会社へ送り、本人への直接の取立てを止めるよう要請する書面です。
貸金業法により、通知を受け取った業者は本人への直接連絡を原則停止しなければなりません。
参照:e-Gov法令検索|貸金業法第21条
会社側は受任通知の受領をもって会員資格を取り消すため、停止を遅らせることは不可能です。
注意したいのが、本カードに紐づいている家族カードやETCカードの扱いです。
これらは本会員の契約に付随しているため、任意整理の手続きが始まると同時に利用できなくなります。
そのため、家族が買い物中に突然決済できなくなると、任意整理を知られてしまうきっかけになる可能性があります。
また、受任通知がカード会社に届くと、カードは即日~数日で利用停止となるのが一般的です。一方で、本人宛ての停止通知は郵送のため、到着までに数日~2週間ほどかかる場合があります。
このタイムラグの間に自動引き落としが発生する可能性もあるため、あらかじめ注意しておきましょう。公共料金やサブスクの支払い方法は、受任通知の発送前に変更しておくと安心です。
整理の対象外にしたカードも、更新や途上与信のタイミングで停止されます。整理の事実はJICCやCICなど信用情報機関に事故情報として登録されるためです。
他社カードの発行会社も、途上与信(定期的な信用情報チェック)を通じて事故情報を検知します。実施するタイミングは会社ごとに異なり、いつ停止されるかを正確に予測することは困難です。
更新期限が近い場合は、更新審査の段階で発覚し停止されるケースが目立ちます。いつ止まるかわからないまま日々の支払いを委ねるのは、精神的な負担も大きいでしょう。
この間に公共料金の引き落としが止まると、未払いや延滞が発生してしまいます。手続き開始と同時にすべての支払い方法を切り替えるのが、現実的な対処法です。
口座振替やデビットカードへの変更は、反映までに1週間から2ヶ月程度かかる場合もあります。トラブルを防ぐためにも、早めに着手しておきましょう。
CICやJICCでは完済日から約5年で事故情報が削除されるため、再取得が可能となります。「整理開始から5年」ではない点に注意してください。
返済期間が長引くほど完済日が後ろにずれ、カードを作れる時期も遠のきます。2025年に開始した場合の目安は以下のとおりです。
5年返済の場合、2030年の完済から約5年が経過する2035年頃に事故情報が削除される見込みです。このように、完済日が確定することで、カードの再取得を目指せる具体的な時期が見えてきます。
KSC(全国銀行個人信用情報センター)には「任意整理」という登録項目自体はありませんが、銀行カードローンの整理などで代位弁済(保証会社による立て替え)された場合は、その事実が5年間登録されます。そのため、銀行系カードの審査で代位弁済の記録がある場合、複数の信用情報機関に登録される異動情報により、審査通過は厳しくなります。完済後5年を待つのが最も確実な再取得への道といえるでしょう。
ただし、短期間に複数申し込むことには注意が必要です。信用情報には、審査に落ちた事実そのものは記録されませんが「申し込んだ履歴」は6か月間残ります。事故情報が残っている状態で申し込みを繰り返すと、事故情報と多重申込の両方の理由で審査に通りにくくなります。
再取得を目指す前に、各機関へ開示請求して登録状況を確認するのがおすすめです。
専門家プロファイルでは、弁護士の岡田 晃朝さんが、奨学金とクレジットカードの返済が滞り始めた方の不安に回答しています。
引用:専門家プロファイル|借金について
任意整理後のクレジットカード利用など、手続き後の生活に不安を感じるお気持ちはよくわかります。しかし返済が滞り始めた今、専門家の力を借りて生活を立て直すことが大切です。債務救済の方法は一つではありません。多くの事務所では相談は無料で、状況によっては初期費用0円で手続きを始められることもあります。まずは全国の弁護士・司法書士の中から、あなたに合った専門家を探してみてはいかがでしょうか。
借金問題の専門家を探す
どのカードを整理に含めるべきか、判断基準を整理します。任意整理は個々の債権者と直接交渉するため、対象を選ぶことが可能です。
参照:e-Gov法令検索|民法第695条
選定時に重視すべきは以下の3点です。
これらを考慮すれば、生活に必要なサービスを維持しつつ借金を減らせます。
残高が大きいカードほど、将来利息のカットによる負担軽減効果が大きくなります。任意整理では上限金利で再計算し、将来利息をカットして元本のみを3〜5年で分割返済します。
利息制限法の上限金利は以下のとおり定められています。
参照:e-Gov法令検索|利息制限法第1条
残高100万円・年利15%を3年返済で整理した場合、カットされる利息は約27万円です。200万円で5年返済なら約94万円もの利息を削減できる計算になります。
削減幅を広げるために、残高と金利が高いカードを優先的に選ぶのが基本です。利息がなくなれば返済がすべて元本充当となり、完済までの期間を短縮できます。
浮いた分を生活費に回せるため、家計に余裕を取り戻しやすくなるはずです。
専門家プロファイルでは、弁護士の馬場龍行さんが、10社以上から700万円の借金を抱え、自己破産以外の解決策を模索する方からの相談に回答しています。
引用:専門家プロファイル|自己破産以外の道
相談者のように多額の借金を抱え、どうすればよいかわからず一人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。任意整理で解決できるケースもあれば、自己破産や個人再生が最適な場合もあります。自分に合った解決策を見つけるには、まず専門家へ相談することが第一歩です。相談無料、初期費用0円で対応してくれる事務所も少なくありません。全国の弁護士・司法書士の中から、あなたに最適な専門家を見つけて、解決への道筋を立てましょう。
所有権留保付きのショッピングローンは、商品を回収されるリスクがあります。完済まで商品の所有権が信販会社に残っているためです。
特に以下の商品は、中古市場での価値が高いため回収されやすい傾向にあります。
一方で日用品や少額の雑貨類は、回収コストが上回るため実務上引き上げられるケースは稀ですが、スマホなど一部例外もあります。念のため、契約内容を確認しておくと安心です。
また、高額ローンのあるカードを整理の対象から外せば、一時的に支払いを継続し商品の回収を回避できる可能性があります。ただし、他社の整理を検知したタイミング(更新時や途上与信)で利用停止になるリスクは高いため、過信は禁物です。あらかじめ代わりの決済手段を検討しておきましょう。
専門家プロファイルでは「車のローンは残したまま、他のカードローンだけ債務整理したい」というご相談に、司法書士の井上佐知子さんが回答しています。
引用:専門家プロファイル|債務整理について
生活や仕事に不可欠な車を手放さずに、借金の負担だけを軽くしたい…。このように、特定の財産を残しながら債務整理を進めたいと考える方は少なくありません。
債務救済の専門家なら、あなたの状況に合わせた最適な解決策を提案してくれます。相談は無料、初期費用0円で対応してくれる事務所も多く、全国の弁護士・司法書士の中からご自身に合った専門家を見つけられます。一人で悩まず、まずは専門家の力を借りてみませんか。
対象カードで支払っている固定費は、手続き前に変更を済ませておきましょう。手続き開始後、対象のカードは即座に使えなくなります。
電気や水道、携帯料金に加え、動画配信サービスなどのサブスクも含まれます。変更先は口座振替やコンビニ払いが一般的です。
口座振替への切り替えは1〜2か月かかる場合がある点に注意してください。反映前にカードが止まると未納となり、サービスが停止するリスクがあります。
携帯電話料金を滞納すると約1ヶ月以内に回線停止となるため、支払い方法の事前変更や滞納時の迅速な対応が重要です。切り替えが間に合わない場合はコンビニ振込用紙で対応しましょう。
カードが使えなくなっても、審査なしで利用できる決済手段は複数存在します。これらを組み合わせれば、日常の支払いで困る場面はほとんどありません。
活用できる主な手段は以下の4つです。
生活スタイルに合わせて使い分けることで、不便を最小限に抑えられます。
デビットカードは銀行口座から即時引き落とされる仕組みで、ネット通販でも利用できます。立替払い(与信)機能がないため信用情報の照会が不要。整理後も発行できます。
VISAやJCBブランドが付帯しており、カード加盟店で同様に使用可能です。スーパーでの買い物から一部の公共料金の支払いにも対応しています。
口座残高の範囲内でのみ利用できるため、使いすぎを防げるメリットもあります。ただし、分割払いやキャッシングは利用できません。
ホテルの予約など与信枠が必要な場面では使えない場合がある点には留意してください。楽天銀行などのデビットカードは、利便性と管理のしやすさで人気があります。
プリペイドカードは事前チャージ式で、サブスクの支払いにも対応しやすいのが特徴です。Kyashやバンドルカードなどが代表的。VISA等のブランド付きで幅広く使えます。
デビットカードでは対応していない定期課金サービスでも、プリペイドなら通る場合があります。チャージは銀行口座やコンビニから可能で、審査も不要です。
多くのプリペイドカードはスマホアプリで残高を即座に確認できるため、家計管理の助けになります。あらかじめ決めた額だけ使うことで、支出をコントロールしやすくなるはずです。
ただし、サービスによってはクレジットカードが必須の場合もあるため、利用前に各サイトの支払い方法を確認しておくと安心です。
PayPayや楽天ペイなどのQR決済は、店舗での支払いに非常に便利です。現金チャージや銀行口座からの即時払いで利用でき、審査もありません。
スマホひとつでコンビニや飲食店での支払いが完結します。加盟店が非常に多いため、日常の買い物で困ることはほぼないでしょう。
ただし、各サービスの後払い機能は利用を控えてください。後払いには審査が伴うため、任意整理中は通らない可能性が高いようです。
利用時は必ずチャージ式か即時払い設定にしておきましょう。ポイント還元を受けられるため、現金払いよりも節約につながる面もあります。
ETCパーソナルカードは、カードを持てない方でも高速道路を利用できる専用カードです。保証金(デポジット)を預けることで、審査なしで発行されます。
信用情報の照会がないため、任意整理後でも確実に利用できる手段です。デポジット額は月間の平均利用額に応じて決まります。
月5,000円程度の利用なら2万円、1万円なら4万円が目安です。通行料金は毎月の口座振替で支払い、デポジットは解約時に返金されます。
仕事で高速道路を使う方にとって、このカードの存在は大きな安心材料となるはずです。
専門家プロファイルでは、院長・医師である菅野 庸さんが、以下の質問に回答しています。
引用:専門家プロファイル|買い物がやめられません。
任意整理後の生活に不安を感じる方は少なくありません。決済手段を工夫することも大切ですが、今回の事例のように、借金の背景に自分では解決が難しい問題が隠れている場合もあります。もしあなたが返済のことで頭を悩ませているなら、一人で抱え込まずに専門家の力を借りてみませんか。全国の弁護士・司法書士があなたの状況に合った解決策を一緒に考えてくれます。多くの場合、相談無料、初期費用0円から対応可能です。まずは一歩踏み出して、専門家に話を聞いてもらうことから始めましょう。
信用情報が回復すれば、再びカードを持つことは可能です。再取得に向けた具体的な流れを確認しておきましょう。
順序を守って準備を進めれば、審査通過の確率は格段に高まります。
申込前に、まずは開示請求で事故記録が消えているか確認してください。完済から5年のカウントを間違えると、審査落ちの履歴だけが残ってしまいます。
CIC・JICC・KSCの各機関に請求すれば、現在の登録状況を確認できます。開示方法と目安は以下のとおりです。
報告書で「異動」などの文字が消えていることを必ずチェックしましょう。記録が残った状態で申し込むと、さらに審査に通りにくい状況が続きます。
焦らず、開示結果を確認してから行動することが大切です。
再取得の際は、整理の対象にした会社とそのグループ企業を避けるのが鉄則です。信用情報の記録が消えても、社内には独自の事故記録(社内ブラック)が残り続けます。
社内ブラックに消去義務はないため、同じ会社では半永久的に審査に通らない可能性があります。大手金融グループは情報を共有していることが多いため注意が必要です。
整理対象だった企業がどのグループに属するか、事前に確認しておきましょう。
回復直後の1枚目は、審査の間口が広いとされる流通系や消費者金融系が狙い目です。系統によって審査基準は異なり、銀行系は特に厳しい傾向にあります。
各系統別難易度の目安は以下のとおりです。
まずは現在の収入や勤務状況を重視する流通系などから試すのが現実的です。確実に実績を作りたい場合は、デポジット型のカードも検討してみてください。
できるだけ1社ずつ期間を空けて申し込みましょう。申込履歴は信用情報に6か月間記録されるためです。
1か月に何社も申し込むと「資金繰りに窮している」と判断され、審査に落ちやすくなる「申し込みブラック」の状態を招く恐れがあります。
1社目で審査に通らなかった場合は無理に次へ進まず、記録が消える半年後まで待ってから再チャレンジするのが最も確実な再取得への近道です。慎重に進めることで、カード会社の信頼を得やすくなります。
専門家プロファイルでは弁護士の葛井 重直さんが、複数のカードローン返済に悩む方の相談に回答しています。
引用:専門家プロファイル|債務整理をしたい
任意整理後の生活再建を目指すためには、まず現在の借金問題を適切に解決することが第一歩です。この相談事例のように、返済に追われる毎日から抜け出す方法は必ずあります。
一人で抱え込まず、まずは専門家に現状を話してみませんか?当サイトでは、全国の弁護士・司法書士事務所の中から、あなたに合った専門家を見つけられます。多くの場合、相談無料、初期費用0円で対応してくれる事務所もあるので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
任意整理すると、対象カードだけでなく他社のカードも順次利用できなくなります。しかし、デビットカードやQR決済を活用すれば、日常の生活に大きな支障はありません。
完済から約5年で信用情報は回復します。開示請求で記録の削除を確認し、適切な手順を踏めば再びカードを持つことも可能です。
将来利息のカットにより総返済額を減らせるメリットは非常に大きいものです。支払い方法の切り替えを済ませ、無理のない再建を目指しましょう。
相談先を探している方は、専門家検索サービス「債務急済」を活用してみてください。無料で借金減額のシミュレーションも利用可能です。
債務整理や借金問題の相談先をお探しならこちら|債務急済
この記事の監修者
この記事に関係するよくある質問
※当社(株式会社WEBY)は直接債務整理のサービスを提供しておらず、債務整理の相談や依頼については紹介事務所へのリンク先で対応となるため、当サイトでは債務整理に関する個人の相談や質問にはお答えできません。 当サイトのコンテンツは事実に反しないよう尽力していますが、内容の正確性や信頼性、安全性を担保するものではありません。 債務整理の無料相談や依頼にお申し込みされる際は各弁護士事務所・司法書士事務所等の公式ホームページに記載されている内容をご確認いただき、自己判断していただけますようお願いいたします。 当サイトは株式会社WEBYと提携する企業のPR情報が含まれます。 当サイトで掲載しているコンテンツは個人および法人へ向けた情報提供が目的であり、債務整理を提供する事業者との契約代理や媒介、斡旋を助長するものではありません。
ペイディ支払い遅れでどうなる?段階別の影...
債務整理
アイフルから封筒が届く理由とは?赤いハガ...
5年以内にクレカ復活?自己破産後に使える...
借金がどのぐらい減額できるかを無料で診断致します。
個人向け
法人向け
北海道・東北
関東
関西
中部・甲信越
中国・四国
九州・沖縄