自己破産すると連帯保証人はどうなる?債務整理の影響と対処法を徹底解説
自己破産
2024.03.20 公開 ー 2026.05.09 更新
自己破産を検討している方にとって、もっとも気がかりなのが「連帯保証人への影響」ではないでしょうか。 自己破産によって債務者本人の返済義務は免除されますが、残された債務は契約に基づき、連帯保証人へ請求されることになります。 配偶者・家族・友人などが保証人となっている場合、その生活や資産に重い負担がのしかかり、人間関係に亀裂が入ることも考えられます。
本記事では、自己破産と連帯保証人の関係を法律の観点から整理し、どのような請求がなされ、どんなリスクが生じるのかを具体的に解説。あわせて、任意整理や個人再生といった「保証人への影響を抑える方法」や、保証人への伝え方、弁護士に相談すべきタイミングなどにも触れています。
自己破産を検討中の方はもちろん、保証人として不安を抱えるご家族や関係者にとっても、有益な情報をまとめました。まずはこの記事を通じて、状況を正しく把握することから始めてみてください。
こんな人におすすめの記事です。
- 自己破産を考えているが、家族や知人が連帯保証人になっていて不安な方
- 親や配偶者などが借金を抱えており、保証人として不安を感じている方
- 連帯保証人への影響が少ない手続きを選びたい方
記事をナナメ読み
- 自己破産すると連帯保証人にどんな請求や影響があるかがわかる
- 保証人への負担を抑える債務整理の選択肢(任意整理・個人再生など)が理解できる
- 弁護士への相談タイミングと適切な対応方法が見つかる
この記事の目次[開く]
自己破産すると連帯保証人にどんな影響がある?基本的な仕組みを解説

連帯保証人制度は、本人が返済できないときに、債権者の損失を防ぐために設けられています。そのため自己破産の時は本人だけでなく連帯保証人にも影響します。ここではその仕組みを詳しく解説します。
まず知っておきたい「保証人」と「連帯保証人」の法的義務の違い
保証人には二つの権利が認められています。一つはまず主債務者に請求してほしいと主張できる「催告の抗弁権」で、もう一つは主債務者の財産から先に差し押さえるよう求められる「検索の抗弁権」です。
これらの権利をまとめて抗弁権と呼びます。つまり保証人には、「自分に請求する前に、まず本人に対応してほしい」と主張できる立場があります。
一方で連帯保証人にはこれらの権利が一切ありません。 債権者は主債務者と連帯保証人のどちらに対しても、いつでも債務全額の返済を求めることができます。つまり、連帯保証人は主債務者と全く同じ責任を負うことになります。その責任の重さを深く認識しておきましょう。
債務が全額移転される仕組み
自己破産で免責が認められると、本人の支払い義務は免除されます。しかし、この効果は本人に限られるため、連帯保証人の債務は消えません。
主債務者が支払えなくなった時点で、債権者は連帯保証人に残りの借金全額を請求できます。たとえば借入額が3,000万円であれば、その全額が連帯保証人の負担となる可能性があります。
この仕組みは連帯保証人制度の根幹であり、自己破産を検討する際にもっとも注意すべき点の一つです。
一括請求が発生する流れ
自己破産を弁護士に依頼すると、弁護士は債権者に「受任通知」を送ります。または本人が裁判所に自己破産の申立てた時点で金融機関との間の「期限の利益」を失います。
期限の利益とは、本来なら分割払いを認められる権利のことです。これを失うと、残っている借金を一括で返済しなければなりません。その結果、債権者は連帯保証人に対して、直ちに債務全額の一括請求を行うのが一般的です。
債務者の支払停止から請求までは数日から数週間
主債務者が支払いを停止したり債務整理を開始したりすると、債権者はその事実を確認し、すぐに連帯保証人への請求を開始します。具体的には、弁護士からの受任通知が届いたあと、数日から数週間ほどで「催告書」や「一括請求書」が送付されるケースが多くみられることです。
これらは内容証明郵便で送られることもあり、法的な強制力を持ち始めます。
連帯保証人が請求に応じない場合、債権者は「督促状」の送付を重ね、最終的には裁判所を通じて「支払督促」や「訴訟」といった手続きに移行します。その結果、法的措置が取られ連帯保証人の預貯金や給与、不動産などの財産が差し押さえられる可能性があります。
請求される金額の内訳(元本・利息・遅延損害金)
連帯保証人に請求されるのは、借入の「元本」だけではありません。以下の要素が加算されます。
- 元本: 借りた金額のうち、まだ返済していない部分
- 未払いの利息: 返済期日までに支払われなかった利息
- 遅延損害金: 返済が遅れたことで発生する追加の利息
損害遅延金は通常の利息より高く、年14~20%に達することもあり、支払いが遅れるほど負担も大きくなります。たとえば元本が1,000万円残っていた場合でも、未払い利息や遅延損害金が重なると、請求額が1,200万~1,300万円に増えることもあります。連帯保証人は、この増額分を含む全額について支払い義務を負います。
連帯保証人が支払えない場合に起こること
連帯保証人も請求に応じられない場合、最終的には自ら債務整理を検討せざるを得なくなります。選べる方法は主債務者と同じで「任意整理」「個人再生」「自己破産」です。
- 任意整理: 債権者と交渉し、将来利息をカットしたうえで分割返済を行う方法。元本は返済が必要ですが、収入に応じて無理のない計画を立てられます。
- 個人再生: 裁判所の手続きを通じて債務を大幅に減額し(通常は5分の1程度)、残額を3〜5年で返済します。安定収入が条件ですが、住宅ローン特則を使えば自宅を残せる場合があります。
- 自己破産: 裁判所に申し立て、原則すべての借金を免除してもらう方法。財産は処分されますが、借金から解放される最終手段です。
いずれの場合を選んでも、連帯保証人の生活や信用情報には大きな影響が生じます。だからこそ、できるだけ早く弁護士に相談し、状況に合った最善の解決策を見つけることが大切です。
自己破産前に連帯保証人と必ず話し合おう

自己破産は、本人の生活だけでなく、連帯保証人にも直接的な影響を及ぼす重大な手続きです。そのため、手続きを進める前には保証人となっている方へ状況を正確に説明し、誠意をもって向き合うことが欠かせません。ここでは連帯保証人への対応と、家族を交えた解決策の進め方について解説します。
連帯保証人に伝えるべき状況と謝罪の正しい伝え方
連帯保証人への説明は、感情的にならず、冷静かつ客観的な事実に基づいて行うことが大切です。説明のタイミングは債権者からの請求が届く前、できるだけ早い段階が望ましいでしょう。事前に状況を共有すれば連帯保証人も心の準備ができ、対応を検討する時間が持てます。
説明すべき内容は、次のように整理できます。
- 現在の借入総額と内訳(金融機関ごとの借入額)
- 月々の返済額と返済状況(滞納の有無や期間)
- 返済困難となった理由や事業の現状、今後の見通し
- 自己破産を検討せざるを得ない経緯
- 自己破産に及ぶ影響(全額請求、一括請求の可能性、信用情報への影響など)
加えて、誠実な謝罪の姿勢が欠かせません。形式的な言葉ではなく、借入に協力してもらったことへの感謝と、迷惑をかけることへの真摯な反省を伝える必要があります。そのうえで「今後の対応を一緒に考えていただきたい」という協力の姿勢を示すことが重要です。
なお、法的に複雑な部分は弁護士を交えて説明すると正確な情報が伝わり、連帯保証人の不安を軽減する上で非常に有効です。
家族が連帯保証人の場合にとるべき対応と話し合い方
連帯保証人が家族である場合、影響を最小限に抑えるには家族全体で解決策を検討する姿勢が必要です。まずは連帯保証人の収入や貯蓄、資産、既存の借入を確認し、どの程度の負担に対応できるかを冷静に判断します。
連帯保証債務の金額が大きく、個人での対応が難しい場合は、任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理を検討することになります。主債務者と連帯保証人が同時に、または連携して進めれば、債権者との交渉を有利に進められる場合もあります。
さらに、家族間での資産整理や家計の見直しも有効です。生活費の削減や家族の協力は経済的な負担を減らすだけでなく、精神的な支えにもつながります。
加えて連帯保証人が交渉に積極的に関与し、返済意思を示すことで柔軟な条件を引き出せる可能性もあります。ただし、法的対応には専門知識が不可欠なため、弁護士のサポートを得ながら進めることが重要です。
自己破産すると連帯保証人はどうなる?債務整理の影響と対処法を徹底解説連帯保証人への負担を最小限にする債務整理の選択肢

自己破産は債務を全額免除する強力な手続きですが、連帯保証人の影響が大きいのが難点です。しかし、連帯保証人の負担を軽減できる可能性がある債務整理の方法もあります。それぞれの手続きの特徴や注意点を整理し、メリットとデメリットを比較して解説します。
任意整理なら連帯保証人の負担を抑えられる可能性がある
任意整理とは債権者と直接交渉し、将来利息のカットや長期分割弁済で負担を軽くする手続きで、最大の特長は整理する借金を選択できる点にあります。
連帯保証人がついている借金を対象から外し、これまで通り返済を続ければ連帯保証人への請求を防ぐことができます。一方で、連帯保証人がいないクレジットカードの借金や消費者金融の借金だけを整理し、ご自身の返済負担を減らすこともできます。
ただし、この場合は対象から外した借金をすべて返済しなければなりません。安定した収入があり、完済の見込みがあることが前提です。交渉に応じるかは債権者ごとに異なりますが、弁護士が介入することで合意に至る可能性は高まります。
個人再生で借金を大幅減額する方法
個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額する手続きです。一般的には総額を5分の1から10分の1程度に圧縮し、残額を3年~5年で分割返済します。最大のメリットは、住宅ローン特則を利用すれば自宅を手放さずに済む可能性がある点です。安定収入がある方を対象としており、事業を続けながら再建を目指す場合に有効です。
しかし、個人再生はすべての借金が対象となり、連帯保証人付きの借金も例外ではありません。本人の返済額が減っても、債権者は連帯保証人に対して元の金額で請求できます。そのため、事前に保証人へ説明し、対応策を一緒に検討することが欠かせません。
また、個人再生には「清算価値保障原則」があり、自己破産の場合に債権者が受け取れる額を下回る返済は認められません。資産状況によっては減額の幅が制限される点にも注意が必要です。
各手続きのメリット・デメリット比較
債務整理の各手続きは、それぞれ異なる特徴を持ちます。ご自身の状況、そして連帯保証人の方の状況に最も適した方法を選択するため、主要なポイントを比較して整理しましょう。
住宅ローンがある場合の注意点
住宅ローンがあると、選ぶ債務整理の方法によっては自宅を失う可能性があります。
- 自己破産:原則として自宅は処分対象となり、競売にかけられます。
- 個人再生:住宅ローン特則を利用すれば、自宅を残しつつ他の借金を減額できます。ただし、住宅ローン自体は減額されず、返済を遅れずに続けることが条件です。
- 任意整理:住宅ローンを対象から外し、他の借金だけを整理できます。ただし、ローンを払い続けられる安定収入が必要です。
自宅は生活の基盤であり、連帯保証人がついているケースも少なくありません。住宅ローンの扱いは、とくに慎重に判断することが重要です。
各手続きの成功率と期間の目安
債務整理の方法ごとに、成功のしやすさや手続きにかかる期間は異なります。
- 任意整理:債権者との合意が必要なため、成功率は一概に言えませんが、弁護士が介入すれば合意に至る可能性は高まります。和解成立まで3ヶ月~1年程度、その後3~5年で返済が一般的です。
- 個人再生:裁判所の認可が得られれば成立します。要件を満たせば成功率は高いものの、不認可となるリスクもあります。申立てから認可までは6ヶ月~1年程度、その後の返済は3~5年です。
- 自己破産:免責許可が出れば成功です。多くのケースで免責されますが、浪費やギャンブルなど免責不許可事由がある場合は注意が必要です。同時廃止事件では3ヶ月~1年、管財事件では6ヶ月~1年半ほどが目安です。
いずれの手続きも状況や債権者によって変わるため、弁護士に相談し具体的な見通しを確認することが重要です。
表で見る各手続きのメリットとデメリット比較
債務整理の方法ごとに、どのような利点と注意点があるのかを整理しました。まずはメリットとデメリットを比較してみましょう。
| 手続き名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 任意整理 | ・整理する借金を選べる(連帯保証人付きは除外可能) ・裁判所を通さず簡易 ・官報に掲載されない | ・元本は減額されない ・安定収入が必要 ・交渉に応じない債権者もいる ・信用情報に登録 |
| 個人再生 | ・借金を大幅減額(通常5分の1程度) ・住宅ローン特則で自宅を残せる可能性 ・自己破産より影響が短い場合も | ・すべての借金が対象(連帯保証人付きも含む) ・手続きが複雑で時間がかかる ・官報に掲載 ・信用情報に登録 |
| 自己破産 | ・借金が原則全額免除・収入要件なし | ・財産処分が必要 ・一定期間の職業制限 ・官報に掲載 ・信用情報に登録 |
次に連帯保証人の影響と、どんな人に向いている手続きなのか解説していきます。
| 手続き名 | 連帯保証人への影響 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 任意整理 | ・対象外とした借金は影響なし ・保証人付き借金を整理すると請求が移る | ・保証人への影響を避けたい人 ・安定収入で返済を続けられる人 |
| 個人再生 | ・本人の借金は減額されても、保証人には元の金額で請求が及ぶ | ・自宅を残したい人 ・安定収入がある人 ・事業を続けたい人 |
| 自己破産 | ・借金全額の返済義務が保証人に移る | ・返済の見込みが立たない人 ・資産を失っても再出発したい人 |
連帯保証人がいる場合、影響の大きさが手続きごとに大きく異なります。保証人の負担をどの程度考慮するかも、手続きを選ぶうえでの重要な判断材料になります。確実な判断をするためには、専門家である弁護士に相談し、今後の見通しを明らかにしておくことが欠かせません。
弁護士に依頼すべきタイミングと相談ポイントを解説

債務整理は、相談の時期や依頼する弁護士の選択によって結果が大きく変わります。特に連帯保証人が関わる場合は、専門性のある弁護士の助言を早期に受けることが不可欠です。ここでは、適切な相談のタイミング、弁護士選びの要点、無料相談で確認すべき質問について解説します。
債務整理を検討したらまず弁護士に相談しよう
「まだ大丈夫かもしれない」「弁護士に相談するのは大げさだ」と思う方もいますが、債務整理を意識した時点で相談するのが最適なタイミングです。特に連帯保証人がいる場合、時間が経つほど選択肢が狭まり、保証人の負担が大きくなるリスクがあります。
早めに相談することで、次のようなメリットが得られます。
- 選択肢を確保できる:債務が膨らむ前なら、自己破産以外の方法(任意整理・個人再生)を選べる可能性が高まります。
- 精神的な負担を減らせる:弁護士に依頼すれば、債権者からの督促が止まり、落ち着いて対策を検討できます。
- 適切なアドバイスが受けられる:ご自身だけでなく連帯保証人の状況も踏まえた、現実的な解決策を提示してもらえます。
月々の返済が収入の3分の1を超えている、滞納が続いている、あるいは複数の借金で自転車操業になっている場合は、すぐに弁護士へ相談するべき時期と言えるでしょう。多くの法律事務所では初回相談を無料で受け付けています。費用の心配をせず、まずは一度相談してみることを強くおすすめします。
連帯保証人がいるケースでの弁護士法人選びの4つのポイント
連帯保証人が関わる債務整理では、通常のケース以上に専門性が求められます。そのため、弁護士選びは特に慎重に行う必要があります。選ぶ際には以下の4つのポイントを押さえましょう。
- 連帯保証人案件の経験が豊富か
連帯保証人の影響を考慮した解決実績があるかを確認しましょう。初回相談で「連帯保証人への影響を最小限に抑える方法はありますか?」と質問し、回答内容から経験を見極められます。 - 事業者向けの債務整理に強いか
事業資金の借入が絡む場合、個人の借金とは異なる対応力が必要です。事業継続の可否や法人破産との関連性など、事業特有の事情を理解できる弁護士を選ぶと安心です。 - 費用体系が明確で柔軟に対応できるか
資金繰りが厳しい中で高額費用を一括で払うのは困難です。分割払いや後払い、法テラス利用などに対応しているかを確認しましょう。 - 連帯保証人への説明や交渉をサポートしてくれるか
人間関係が絡む繊細な問題のため、弁護士が保証人との話し合いに同席してくれると安心です。法的な説明を補足してもらうことで誤解を防ぎ、家族関係への影響も抑えられます。
連帯保証人が関わる債務整理では、経験・専門性・費用面・サポート体制の4点を確認することが大切です。適切な弁護士を選ぶことで、本人と保証人の双方にとって最も負担の少ない解決策を導くことができます。
多くの事務所では初回相談を無料で行っています。複数の事務所で相談内容を比較し、自分に合った弁護士を選ぶことをおすすめします。
法律事務所での無料相談で聞くべき質問リスト
無料相談は限られた時間の中で重要な情報を得る貴重な機会です。事前に準備をして臨むことで、相談の質が大きく変わります。相談前にあなたが用意しておく情報は以下の通りです。
- 債権者名、借入額、金利、連帯保証人の有無
- 現在の収入と支出の状況
- 保有している財産(不動産、自動車、預貯金など)
無料相談では以下のような質問をして疑問点を解消しておきましょう。
- 連帯保証人への影響を最小限に抑える方法はありますか?
- 任意整理で連帯保証人付きの借金を除外できますか?
- 個人再生は適用可能ですか?その場合、保証人にはどのような影響がありますか?
- 自己破産となった場合でも、保証人の負担を軽減する方法はありますか?
- 今の収入や財産の状況で、どの債務整理が選択肢になりますか?
- 事業を継続したい場合、どのような対応が可能ですか?
- 弁護士費用はいくらですか?支払いは分割払いや後払いができますか?
- 手続きにはどのくらいの期間がかかりますか?
- 家族や従業員、取引先にはどの程度影響がありますか?
- 連帯保証人にはいつ、どのように説明すればよいですか?弁護士に同席してもらえますか?
- 相談内容が外部に漏れることはありませんか?(守秘義務について)
これらの質問を通じて、弁護士の専門性や対応姿勢、費用の妥当性、そしてご自身や連帯保証人に最も合った解決策を見極めることができます。
自己破産後の連帯保証人をサポートする方法

自己破産をすると借金の返済義務はなくなりますが、その分の負担は連帯保証人に移ります。ご自身の生活を立て直すと同時に、保証人への思いやりや支えも欠かせません。大切な関係を守るために、できるサポートの形を考えてみましょう。
免責後も道義的責任として可能な対応
自己破産により借金の返済義務は免除されても、連帯保証人が肩代わりした事実は残ります。そのため、法的義務はなくとも道義的な責任として、次のような対応を検討することが望ましいでしょう。
- 経済的な支援
生活が再建され余裕ができた際には、保証人が支払った分を可能な範囲で返済する姿勢を示すことが重要です。これは法的義務ではありませんが、誠意を示す行為として信頼回復につながります。 - 情報提供と精神的サポート
保証人が債権者との交渉や自身の債務整理を進める際には、必要な情報を共有し、不安に寄り添うことが大切です。話を聞くことも有効な支援となります。 - 感謝を伝え続ける
困難な状況で支えてくれたことへの感謝を忘れず、定期的に伝えることが関係修復に役立ちます。
これらの対応は義務ではありませんが、信頼関係を取り戻し今後の良好な関係を築くために大切な姿勢です。
連帯保証人が債務整理する場合の協力方法
連帯保証人も債務を支払えない場合は、自ら債務整理を検討することになります。その際、主債務者として積極的に協力する姿勢が欠かせません。
- 正確な情報提供
借入契約書、返済履歴、過去の交渉経緯などは、保証人が手続きを進めるうえで不可欠です。できるだけ正確に共有しましょう。 - 専門家の紹介
ご自身が依頼した弁護士や、債務整理に強い弁護士を紹介することで、保証人の状況に応じた最適な解決策を得やすくなります。 - 手続きへの協力
裁判所や弁護士から主債務者に情報提供を求められる場合があります。誠実に対応することで、手続きを円滑に進められます。
これらの協力は、手続きをスムーズに進めるだけでなく、連帯保証人との信頼関係を保つためにも重要です。
関係修復のために長期的にすべきこと
一度は大きな迷惑をかけた関係を修復するには、時間と継続的な努力が欠かせません。以下の点を意識して取り組むことが大切です。
- 誠実な態度を維持する: 感謝と反省の気持ちを忘れず、常に誠実な態度で接することが基本です。
- 経済的な自立と安定: ご自身が経済的に自立し、安定した生活を築くことは、連帯保証人にとって最大の安心材料であり、恩返しにもなります。
- 定期的なコミュニケーション: 関係が希薄にならないよう、定期的に連絡を取り合い、近況を報告することで信頼関係を維持できます。
- 約束を守る:経済的支援の約束をした場合は必ず守りましょう。信頼は失うと取り戻すのが難しいため、誠実な行動の積み重ねが何より重要です。
長期的な関わりの中で誠意を示し続けることが、関係修復への確かな道筋となります。未来を見据え、信頼を一歩ずつ積み重ねていく姿勢が何より求められます。
自己破産後の対応や、連帯保証人との関係に不安があるときも弁護士への無料相談を活用してみてください。あなたの状況に応じて、最適な選択肢を一緒に考えてくれるはずです。
連帯保証人がいる借金問題は弁護士に相談しよう

連帯保証人が関わる借金問題は、法的な側面にとどまらず、人間関係にも深く影響する非常にデリケートな問題です。ご自身と連帯保証人の状況によって最適な解決策は大きく異なるため、一人で解決を模索することは困難であり、放置すれば事態が深刻化するおそれがあります。
弁護士に相談すれば、状況を総合的に判断したうえで任意整理・個人再生・自己破産といった選択肢から最適な方法を提案し、連帯保証人への影響を最小限に抑える戦略を立ててくれます。さらに、債権者からの督促を止め、複雑な手続きを代行し、必要に応じて連帯保証人との話し合いにも同席してもらえるため、精神的負担の軽減にもつながります。
今の不安を一人で抱える必要はありません。法的な知識と経験を持つ弁護士が、あなたと保証人の双方にとって最も負担の少ない道を導いてくれます。
よくある質問
Q 自己破産をすると連帯保証人はどうなるのか
自己破産を検討する際、多くの方が気にされるのが「連帯保証人への影響」です。 借金に連帯保証人がついている場合、自己破産をするとその債務の支払い義務が連帯保証人に移ります。 つまり、ご本人の借金は免責によってなくなりますが、その分、債権者は連帯保証人に対して請求を行うことになります。 このため、自己破産の手続きを進める前に、連帯保証人へ事情を丁寧に説明しておくことが非常に重要です。人間関係のトラブルを防ぐためにも、早い段階での話し合いをおすすめします。
Q 自己破産をすると保証人に一括請求されるのか
結論から言えば、自己破産をすると連帯保証人には一括請求が行われます。 これは、連帯保証人が主債務者と同様に返済義務を負うという民法上の仕組みに基づくものです。 自己破産により主債務者が「期限の利益(分割で返済できる権利)」を失うため、債権者は残りの全額を連帯保証人に対して一度に請求できるようになります。 突然の請求でトラブルになるケースも多いため、あらかじめ保証人にも状況を共有しておくことが大切です。
Q 自己破産した人の借金は誰が払うのか
自己破産を行った本人は、裁判所から「免責許可」を受けることで借金の返済義務が免除されます。 ただし、借金に保証人や連帯保証人がついている場合、その返済義務は保証人に残ります。 つまり、破産者本人の代わりに、債権者からの請求は保証人・連帯保証人へと移ることになります。 そのため、自己破産を検討する際には、自分だけでなく保証人への影響も含めて慎重に判断することが重要です。
Q 連帯保証人が支払えない場合の対応方法
連帯保証人が請求を受けても支払いが難しい場合、放置せずに早急な対応が必要です。 まずは債権者に対して分割払いや返済期間の延長など、条件交渉を試みることが考えられます。 それでも返済が困難な場合には、任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理の手続きを検討することになります。 いずれの方法を取るにしても、早い段階で弁護士に相談することで、今後の生活への影響を最小限に抑えることができます。
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