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借金トラブルは罪になる?詐欺罪が成立する3つの条件と3つの予防法

債務整理

2023.11.222025.12.10 更新

借金トラブルは罪になる?詐欺罪が成立する3つの条件と3つの予防法

借金の返済が滞ってしまい「このまま払えなかったら逮捕されるのでは?」と不安を感じていませんか。多くの借金問題は民事上の話し合いで解決されるものであり、刑事事件に発展するケースはごく限定的です。

この記事では、借金トラブルで罪に問われるのかという不安を解消し、借金が原因で起こる法的リスクや社会的影響、そして問題解決に向けた具体的な方法と予防策を解説します。一人で抱え込まず、この記事を参考に最適な解決策を見つけていきましょう。

こんな人におすすめの記事です。

  • 借金の返済が滞り「このままでは逮捕されるのでは」と不安を感じている方
  • 借金トラブルで本当に罪に問われるケースと問われないケースを知りたい方
  • 詐欺罪や刑事責任に該当する行為を具体的に理解したい方
  • 借金問題を安全に解決するための法的手続きや専門家相談の方法を知りたい方

記事をナナメ読み

  • 借金トラブルで逮捕されるケースと、民事で処理されるケースの違いが理解できます。
  • 詐欺罪として罪に問われる具体的な条件や事例を把握できます。
  • 返済を滞納した際に起こり得る法的・社会的リスク(差押え・ブラックリスト登録など)が分かります。
  • 告訴や被害届を出されたときの正しい対処法や、返済困難時の解決策・予防策を学べます。
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借金トラブルで罪に問われるのか?

借金トラブルで罪に問われるのか?

借金トラブルで逮捕や刑事罰を心配する方は多いですが、ほとんどのケースは民事上の問題として扱われます。ただし、借り入れ時の状況によっては刑事責任を問われることも。ここでは、借金問題における「民事責任」と「刑事責任」の境界線について解説します。

単純な返済遅延では犯罪にならない

最も重要なポイントは、単純に借金の返済が遅れたり、経済的な困窮により返済が困難になったりした場合、それだけでは刑事犯罪にはならないということです。日本の法律では、債務不履行(契約通りに返済しないこと)は民事上の問題として扱われ、刑事罰の対象とはならないのが原則です。

例えば、住宅ローンの返済が滞ったとしても、銀行が借り手を刑事告発することはありません。物件を競売にかけたり、保証人に請求したりすることはありますが、逮捕されることはありません。

同様に、クレジットカードの支払いが遅れた場合も、カード会社が警察に通報することはありません。遅延損害金を請求したり、カードの利用を停止したりするにとどまります。

これは、病気、失業、事業の失敗など、本人の意思とは関係ない要因で返済が困難になることが珍しくない現代社会の現実を背景にしています。こうした状況で刑事責任を問うことは、社会復帰の機会を奪い、根本的な解決につながらないと考えられているからです。

ただし、返済遅延が長期化し、債権者との話し合いにも応じない場合は、給与差し押さえや財産差し押さえといった「強制執行」手続きが取られる可能性はあります。これらは民事上の手続きであり刑事罰ではありませんが、生活に大きな影響を与えることは避けられません。

詐欺の意図があれば刑事事件になる可能性がある

一方で、借り入れの際に詐欺的な行為があったと判断された場合は、刑事事件として立件される可能性があります。具体的には、刑法246条に定められた詐欺罪が適用されるケースです。

詐欺罪が成立するためには、単に返済できないだけでなく、「最初から返済する意思がないにもかかわらず、相手を欺いてお金を騙し取った」という故意が重要になります。例えば、以下のような状況は詐欺罪に問われる可能性が高まります。

  • 虚偽の申告:
    収入や勤務先、他社からの借入状況について嘘をついて融資を受けた場合。
  • 目的外の利用:
    借り入れたお金を特定の用途に使うと偽り、実際には全く別の用途(ギャンブルなど)に費やし、返済の見込みがなくなった場合。
  • 多重債務を隠蔽:
    既に返済不能なほどの多額の借金があるにもかかわらず、それを隠して新たな借金を重ねた場合。

これらの行為は、債権者を騙し、財産を交付させたものとみなされ、刑事罰の対象となる可能性があります。詐欺罪で有罪が確定すれば、10年以下の懲役刑が科されることもあります。

ただし、借りた時点では返済するつもりだったものの、後から予期せぬ経済状況の悪化(失業や病気など)で返済が困難になった場合は、原則として詐欺罪にはあたりません。重要なのは、借り入れ時の「意思」と「行為」です。

多くのケースは民事責任のみで刑事罪には問われない

実際の統計を見ると、借金に関する問題の99%以上は民事案件として処理されており、刑事事件に発展するケースは極めて稀です。これは、詐欺の立証が困難であることや、債権者にとっても刑事告発よりも民事的な解決の方が実益があることが多いためと考えられます。

民事責任の場合、債権者は法律で厳格に規制された方法で返済を求めることが可能です。例えば、深夜や早朝の取り立て、職場への執拗な連絡、暴力的な言動などは貸金業法で禁止されています。正当な債権回収は、裁判所を通じた手続きや、債務者との誠実な話し合いによって行われるべきものなのです。

返済が困難になった場合の解決手段も、民事的な方法が中心となります。任意整理、個人再生、自己破産といった債務整理手続きは、いずれも債務者の生活再建を目的とした制度であり、刑事罰を科すものではありません。これらの手続きを通じて、債務者は法的な保護を受けながら、現実的な返済計画を立て直すことができます。

もし借金問題でお悩みの場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談することをお勧めします。弁護士や司法書士といった専門家は、あなたの状況を正確に把握し、最適な解決方法を提案してくれます。

刑事責任の有無についても適切なアドバイスを受けることができ、不必要な不安から解放されるはずです。

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借金が詐欺罪になる3つの条件

借金が詐欺罪になる3つの条件

借金が詐欺罪として立件されるためには、刑法246条に定められた以下の3つの構成要件をすべて満たす必要があります。

1.最初から返すつもりがない「欺罔行為」

詐欺罪の最も重要な要素は、人を騙す行為、つまり欺罔(ぎもう)行為です。これは「借りる時点で返済する意思や能力が全くないにもかかわらず、返すつもりがあるかのように装って金銭を借りる行為」を指します。

例えば、すでに多重債務で破綻状態にあることを隠し、安定した収入があると虚偽の説明をして借金をする場合などがこれに該当します。重要なのは「借りる時点での意思」です。

当初は返済するつもりだったものの、後から経済状況が悪化して返せなくなったケースは、この条件には当てはまりません。

2.相手を騙して錯誤に陥らせる行為

2つ目の条件は、欺罔行為によって相手(貸し手)が誤解し、その結果お金を貸してしまうことです。借り手の虚偽の説明や行為により、貸し手が「この人は返済してくれる」「安全な貸付だ」と誤信することが必要です。

例えば、年収を実際より高く申告したり、他社からの借入額を少なく報告したりして、貸し手の融資判断を誤らせる場合が典型例といえます。貸し手側の調査不足や過失があったとしても、借り手の騙す行為との因果関係が認められれば詐欺罪は成立する可能性があります。

3.実際に財産的損害が発生する

3つ目の条件は、欺罔行為と錯誤の結果として、貸し手に実際に財産的な損害が生じることです。借金詐欺の場合、これは通常「貸したお金が返ってこない」という損害を指します。

金銭の交付時点で損害が発生すると考えられているため、まだ返済期限が来ていない場合でも、騙す行為によって金銭を騙し取った時点で詐欺罪は成立します。後から一部でも返済があった場合、それは損害の軽減や情状酌量の材料にはなりますが、詐欺罪の成立自体には影響しません。

重要なのは、これらの判断は個別の事情を総合的に考慮して行われるということです。一時的な収入の過大申告や、予期せぬ事情による資金使途の変更が、直ちに詐欺罪に該当するわけではありません。

借金トラブルで起こる法的リスクの種類

借金トラブルで起こる法的リスクの種類

借金の支払いを滞納し続けると、状況は法的に深刻な事態へと発展する可能性があります。刑事責任を問われることは稀であっても、以下のような民事上の手続きやリスクに直面することになります。

支払督促や訴状の送達

返済を滞納し続けると、債権者は裁判所を通じた法的手続きに移行します。最初の段階が「支払督促」または「訴状」の送達です。支払督促は裁判所から「○日以内に○円を支払いなさい」と書かれた書類が届きます。

訴状の場合は、正式に裁判を起こされたことを意味します。これらの書類は特別送達で届くため、受け取りを拒否することはできません。これらを放置すると、次のステップに進んでしまいます。

裁判での敗訴判決

支払督促や訴状を無視し続けると、裁判所は債務者が争う意思がないと判断し、債権者の主張を認める判決を下します。これが「敗訴判決」です。

判決が確定すると、債権者は「債務名義」という強力な権利を手に入れます。これは、債務者の財産を強制的に差し押さえることができる公的な証明書のようなものです。

家族・連帯保証人への請求

借金に連帯保証人がついている場合、債務者本人への請求と並行して、あるいは本人への請求が困難になった段階で、連帯保証人に対する請求が始まります。

連帯保証人は債務者本人と同等の責任を負うため、本人に催告することなく、直接連帯保証人に全額の支払いを求められる厳しい制度です。債務者本人の問題が、家族全体の生活に深刻な影響を与えることになります。

告訴や被害届の提出

多くの借金トラブルは民事上の問題で終わりますが、借り入れ時に詐欺的な行為があったと判断される場合は、債権者が警察に告訴や被害届を提出することもあります。これは、債権者が警察に犯罪の事実を申告し、捜査を求める行為です。

刑事事件としての捜査開始

告訴や被害届が提出された場合、警察による捜査が開始される可能性があります。これにより、逮捕・勾留、そして起訴されれば刑事裁判を受ける可能性も出てきます。

詐欺罪で有罪判決を受けた場合、10年以下の懲役刑が科されることもあります。この段階に至ることは極めて稀ですが、万が一に備え、警察から連絡が来た場合は速やかに弁護士に相談することが重要です。

借金の踏み倒しが原因で起こる社会的影響

借金の踏み倒しが原因で起こる社会的影響

借金問題を放置し、返済を怠り続けることは、法的リスクだけでなく、あなたの社会的信用や日常生活にも深刻な影響を及ぼします。

社会的信用の失墜

借金の返済を長期間放置すると、債権者からの督促が激化し、最終的には法的措置が取られることで、あなたの社会的信用は大きく失墜します。

特に、職場への給与差し押さえの通知などが行われた場合、借金問題が周囲に知られることになり、職を失う原因になったり、人間関係に亀裂が生じたりする可能性もあります。一度失った信用を取り戻すのは容易ではありません。

ブラックリスト登録による生活制限

返済を2〜3ヶ月以上滞納すると、信用情報機関に「異動情報」として記録されます。これが一般的に「ブラックリストに載る」と呼ばれる状態です。一度登録されると5年から10年間は記録が残り、この間は新たな借入れやクレジットカードの作成が事実上不可能になります。

携帯電話の分割購入、賃貸契約、住宅ローンや自動車ローンの審査にも大きな影響が出ることがあり、生活の様々な場面で不便を強いられることになります。

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財産差押えなどの強制執行

裁判で債権者が勝訴し「債務名義」が確定すると、債権者は強制執行に踏み切ることができます。これは、裁判所を通じて債務者の財産を強制的に差し押さえる手続きです。

  • 給与差押え:
    手取り給与の4分の1(またはそれ以上の場合も)が毎月自動的に債権者に支払われます。職場に差押えの通知が届くため、借金問題が職場に知られることは避けられません。
  • 銀行預金差押え:
    預金口座が凍結され、生活費として確保していた資金も差し押さえられる可能性があります。
  • 不動産・自動車差押え:
    自宅や自動車なども競売にかけられることがあります。特に自宅の競売は、住む場所を失うという最も深刻な結果をもたらします。

これらの社会的影響は、あなたの生活基盤を揺るがし、精神的にも大きな負担となります。借金問題は時間が経つほど解決が困難になり、深刻な事態へと発展しかねません。一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談することが何よりも大切です。

告訴・被害届を出されたときの3つの対処法

告訴・被害届を出されたときの3つの対処法

借金問題が悪化し、相手方から告訴や被害届を出された場合、不安で頭が真っ白になってしまうかもしれません。しかし、適切な対応を取ることで状況を改善できる可能性は十分にあります。一人で抱え込まず、専門的なアドバイスを受けながら解決を目指しましょう。

1.すぐに弁護士に相談する

告訴や被害届を出されたという連絡を受けたら、まず最初に弁護士への相談を検討してください。これは単なる助言ではなく、あなたの権利と将来を守るための重要な第一歩です。

弁護士に相談することで、法的な観点から現在の状況を正確に把握できます。警察や検察との対応についても、適切なアドバイスを受けることができます。特に重要なのは、弁護士が間に入ることで相手方との交渉が円滑に進む可能性が高まることです。

個人間での話し合いでは感情的になりやすく、かえって状況を悪化させてしまうケースも少なくありません。しかし、法律の専門家が関与することで、冷静で建設的な解決策を模索できるようになります。

初回相談料を無料としている法律事務所も多いので、費用面での心配がある場合でも、まずは相談してみることをお勧めします。早期の対応が、その後の展開に大きく影響します。

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2.示談交渉で解決を図る

弁護士への相談と並行して検討すべきなのが、示談交渉による解決です。示談とは、当事者間での話し合いによって問題を解決する方法で、刑事事件化を避けられる可能性があります。

示談交渉が成功すれば、告訴の取り下げや被害届の撤回につながることが期待できます。これにより、刑事責任を問われるリスクを大幅に軽減できます。また、示談が成立した場合、通常は今後同様の問題で争わないという合意も含まれるため、精神的な安心感も得られます。

ただし、示談交渉を進める際には注意すべき点があります。相手方の要求が法外でないか慎重に検討する必要があり、示談書の内容についても十分な検討が求められます。このような複雑な交渉については、やはり弁護士のサポートを受けながら進めることが賢明です。

3.返済計画を立て直して誠意を示す

根本的な解決のためには、借金問題そのものに向き合い、現実的な返済計画を立て直すことが不可欠です。これは単に相手方への誠意を示すためだけでなく、あなた自身の生活再建のためにも重要な取り組みといえます。

返済計画の立て直しでは、まず現在の収入と支出を正確に把握することから始めてください。家計簿をつけて月々の固定費と変動費を洗い出し、返済に充てられる金額を現実的に算出してください。その上で、債権者に対して具体的な返済スケジュールを提示することで、あなたの返済意思を明確に示すことができます。

もし月々の返済額が収入に対して過大である場合は、債務整理という選択肢も検討する必要がでてきます。任意整理や個人再生、場合によっては自己破産といった法的な手続きを通じて、返済負担を適正な水準まで軽減できる可能性があります。

重要なのは、問題から逃げずに正面から向き合う姿勢を見せることです。たとえ完済まで時間がかかったとしても、継続的な返済努力を示すことで、相手方の理解を得やすくなるはずです。

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返済困難時の正しい4つの対応方法

返済困難時の正しい4つの対応方法

借金の返済が厳しくなってきたとき、多くの人が「このまま放置すればなんとかなる」と考えてしまいがちです。しかし、実際にはそうした対応が状況をさらに悪化させる原因となります。

返済に行き詰まったときこそ、冷静に現状を把握し、適切な対処法を選択することが大切です。

1.早めに相手に相談して返済計画を見直す

返済が厳しくなったら、まず考えたいのが債権者(お金を貸してくれた相手)への直接相談です。「怒られるのではないか」「信用を失うのではないか」と不安に感じるかもしれませんが、実際には早期の相談は双方にとってメリットがある対応といえます。

債権者側としても、借り手が返済不能になって貸し倒れとなるよりは、現実的な返済計画を立て直して確実に回収したいと考えているからです。そのため、状況を正直に説明し、返済の意思があることを伝えれば、月々の返済額を減額してくれたり、一時的に利息のみの支払いにしてくれたりする場合があります。

この方法を成功させるポイントは、具体的な返済プランを提示することです。単に「苦しいので減額してください」と伝えるだけでなく、収入と支出を整理し、「毎月○万円なら確実に返済できます」といった現実的な提案をすることで、債権者も協力しやすくなります。

ただし、この方法には限界もあります。複数の債権者がいる場合や、債務総額が大きすぎる場合には、個別の相談だけでは根本的な解決につながらないこともあります。

2.債務整理で法的に解決する

債権者への直接相談で解決が困難な場合や、複数の借入先があって個別対応が現実的でない場合には、債務整理という法的手続きを検討することになります。

債務整理には主に任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があり、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。

債務整理の種類と特徴

債務整理の種類特徴とメリットデメリット・注意点おすすめする人
任意整理将来利息のカット、返済期間の延長で月々の負担を軽減。裁判所を通さないため、手続きが比較的簡単で、家族や勤務先に知られるリスクが少ないのが特徴です。元本は減額されない。信用情報に登録される(5年程度)。安定した収入があり、元本の返済は可能だが、利息負担が重い方。特定の一部借金だけを整理したい方。
個人再生住宅ローンを除く債務を最大5分の1程度まで大幅に減額可能。マイホームを手放さずに済む大きなメリットがあります。借金は残りますが、大幅に減額された返済額を3~5年で完済を目指します。裁判所を通すため手続きが複雑。官報に掲載される。信用情報に登録される(5~10年程度)。継続的な収入があることが条件です。住宅を手放したくない方。返済能力はあるものの、減額しないと返済が厳しい方。
自己破産すべての債務(借金)の支払い義務が免除されるため、借金問題を根本的に解決できます。一定額以上の財産は処分対象。職業制限がある。官報に掲載される。信用情報に登録される(5~10年程度)。返済能力が全くなく、借金が生活の支障になっている方。財産がほとんどない方。

どの債務整理方法が適しているかは、債務総額、収入状況、保有財産、家族構成など様々な要素を総合的に判断する必要があります。

また、債務整理を行うと信用情報機関に登録され、一定期間新たな借入れやクレジットカードの作成が困難になるというデメリットも理解しておくべきです。

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3.弁護士に依頼して交渉してもらう

債務整理や債権者との交渉を個人で行うことも可能ですが、専門的な知識と経験を持つ弁護士や司法書士に依頼することで、より有利な条件での解決が期待できます。特に、複数の債権者がいる場合や、債権者が交渉に応じてくれない場合には、法律の専門家による対応が不可欠です。

弁護士に依頼する最大のメリットの一つは、受任通知の効果です。弁護士が債権者に受任通知(弁護士が介入したことを知らせる通知)を送付すると、その時点で債権者からの督促や取り立てが法的に停止されます。これにより、精神的な負担が大幅に軽減され、落ち着いて今後の方針を検討できるようになります。

また、弁護士は債務整理の豊富な経験を持っているため、依頼者の状況に最も適した解決方法を提案してくれます。債権者との交渉においても、法律知識に基づいた説得力のある提案を行うことで、より良い条件を引き出せる可能性が高まります。

弁護士費用が心配という方も多いかもしれませんが、多くの法律事務所では分割払いに対応しており、初期費用を抑えて依頼できます。また、法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助制度を利用すれば、収入が一定基準以下の方は弁護士費用の立替制度を利用することも可能です。

経済的な理由で法的支援を受けられないという状況を避けることができます。

4.借金の時効による解決を検討する

最後の選択肢として、借金の消滅時効という制度があります。これは、一定期間が経過することで債務の支払い義務が消滅する法的制度です。個人間の借金や消費者金融からの借入の場合、通常は最後の返済から5年が経過すると時効が成立する可能性があります。

ただし、時効による解決には多くの注意点があります。

  • 時効期間中に債権者から訴訟を起こされたり、債務者が債務の存在を認めたりすると、時効期間がリセットされてしまいます。
  • 時効が完成したとしても、債務者から「時効の援用」という意思表示を行わなければ、債務は消滅しません。
  • 借金を放置している間も利息や遅延損害金が加算され続けるため、仮に時効が成立しなかった場合には、債務総額が当初よりも大幅に膨らんでしまうリスクがあります。
  • その間は信用情報に事故情報が残り続け、日常生活にも様々な支障をきたす可能性が高いです。

時効による解決を検討する場合には、必ず弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。時効の成立要件や手続きについて正確な判断を仰ぎ、他の解決方法と比較検討した上で、最も適切な方法を選択することが重要です。

借金トラブルを予防する3つの方法

借金トラブルを予防する3つの方法

借金トラブルは、未然に防ぐことが最も大切です。以下の3つの予防法を実践することで、将来的な不安や問題を回避し、健全な財政状況を維持することができます。

1.借金時の証拠書面を適切に作成する

借入をする際は、以下のような重要な条件を明確にした証拠書面(金銭消費貸借契約書や借用書など)を必ず作成してください。

  • 金額
  • 返済期日
  • 利息
  • 返済方法

特に個人間での借貸しの場合、口約束だけで済ませてしまうと、後々「言った言わない」の水掛け論になり、トラブルに発展する可能性が高まります。

書面化することで、お互いの認識のズレを防ぎ、万が一返済が滞った場合でも、法的な手続きを進める上で明確な証拠となります。内容をよく確認し、納得した上で署名・押印し、写しを保管しておいてください。

2.現実的な返済計画を事前に立てる

借入をする前に、自身の収入と支出を正確に把握し、現実的な返済計画を立てることが不可欠です。

  • 収入の把握:
    月々の手取り収入額を確認します。
  • 支出の把握:
    家賃、食費、光熱費、通信費、交通費、保険料など、全ての固定費と変動費を洗い出します。
  • 返済可能額の算出:
    収入から支出を差し引き、毎月無理なく返済に充てられる金額を算出します。

この返済可能額が、計画している借金の月々の返済額を下回らないようにすることが重要です。もし返済可能額が少ない場合は、借り入れを控えるか、より少額にする、または生活費を見直すなどの対策を講じる必要があります。

「何とかなるだろう」という安易な考えで借入をすると、すぐに返済困難に陥るリスクが高まります。

3.困ったときの相談先を把握しておく

もし返済が苦しくなってきた場合や、借金について不安を感じたときに、すぐに相談できる窓口を事前に把握しておくことが大切です。

  • 弁護士・司法書士:
    債務整理の専門家であり、法的な視点から最適な解決策を提案してくれます。初回無料相談を行っている事務所も多いです。
  • 法テラス(日本司法支援センター):
    経済的に余裕がない方が法的トラブルに巻き込まれた際に、無料で法律相談を受けたり、弁護士費用等の立替制度を利用したりできます。
  • 消費生活センター:
    借金問題だけでなく、様々な消費者トラブルについて相談を受け付けています。
  • 各自治体の無料相談窓口:
    自治体によっては、弁護士による無料相談会などを定期的に開催している場合があります。

これらの相談先を事前に知っておくことで、いざという時に一人で抱え込まず、迅速に専門家の支援を求めることができます。早期の相談が、問題の悪化を防ぎ、解決への近道となります。

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まとめ

まとめ|逃げずに向き合えば解決策はある

借金問題は一人で抱え込むものではありません。返済に困ったとき、「逮捕されるのでは」という不安に押しつぶされそうになるかもしれませんが、ご安心ください。ほとんどの借金トラブルは民事上の問題であり、適切な対処をすれば解決の道は必ず開かれます。

この記事では、借金トラブルが刑事事件に発展することは稀であるものの、借り入れ時に詐欺の意図があった場合は罪に問われる可能性があることを解説しました。また、借金を放置し続けると「ブラックリスト登録」や「財産差押え」のような厳しい法的・社会的リスクがあることをお伝えし、警察から連絡が来た際の緊急対処法もご紹介しています。

返済が苦しいときの具体的な解決策として、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)や弁護士への相談、時効の検討といった方法があります。これらの手続きは、あなたの収入状況や借入額、保有財産など、様々な要因を総合的に考慮して、最も適した方法を選ぶ必要があります。専門的な知識と経験が必要な分野であるため、一人で判断するのは困難です。

借金の問題は時間が経つほど状況が悪化する傾向にあります。今の状況に不安を感じているなら、一人で悩まずに専門家の力を借りてください。

多くの法律事務所では初回相談を無料で行っており、相談することであなたが思っていた以上に選択肢があることに気づき、早期解決の可能性が見えてくるかもしれません。新しいスタートを切るための第一歩として、まずは専門家への相談を検討してみませんか。

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この記事に関係するよくある質問

借金を返さない人への対応は?
借金を返済しない相手への対応としては、まず直接連絡を取り、返済の意思や能力について話し合うことから始めます。それでも解決が難しい場合には、内容証明郵便を送付したり、支払督促や訴訟などの法的手続きを検討します。また、弁護士など専門家へ相談することも有効な手段です。
お金の貸し借りで警察は動くのか?
お金の貸し借りをめぐるトラブルでは、基本的に警察が介入することはありません。ただし、詐欺罪など明確に犯罪行為と判断される場合には、警察が動く可能性があります。 お金の貸し借り自体は民事上の問題とされるため、返済されないことだけを理由に警察が捜査を行うことはありません。
返すと言って返さないと罪になる?
「返すと言って返さない」行為が犯罪とみなされるのは、借りた時点で最初から返済する意思がまったくなかった場合で、この場合は詐欺罪に問われる可能性があります。 一方、当初は返済の意思があったものの、後から経済的事情などで返せなくなった場合は、詐欺罪には該当せず、通常は民事上の問題として扱われます。

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